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メタ、来年のAI支出加速を警告 第3四半期決算は予想上回る

ロイター / 2024年10月31日 8時42分

 米メタ・プラットフォームズが10月30日発表した第3・四半期決算は売上高と利益が市場予想を上回った。2022年12月、ブリュッセルで撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)

Katie Paul Akash Sriram

[30日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズが30日発表した第3・四半期決算は売上高と利益が市場予想を上回った。ただ、人工知能(AI)関連インフラ構築にかかる費用の伸びが来年、大幅に加速すると警告した。

主力のソーシャルメディア事業のデジタル広告収入で大規模なAIインフラ構築のコストを継続的にカバーできるか不透明な状況を示唆した。

株価は引け後の時間外取引で2.9%下落した。

    イーマーケターのアナリスト、ジャスミン・エンバーグ氏は「メタは来年もAI関連コストの増加をカバーし続けられることを証明する必要がある。主力の広告事業が低迷すれば、大規模なAI投資のリターンを待つ投資家は神経質になる可能性がある」と述べた。

メタは第3・四半期にコストを抑制し、総費用は232億ドル、設備投資は92億ドルだった。通期の経費見通しも若干改善し、960億─980億ドルとレンジを縮小した。

ただ、プレスリリースで「拡大したインフラの減価償却費や経費の伸び加速を加味すると来年はインフラ費用の伸びが大幅に加速する」との見通しを示した。

メタは他の巨大IT企業と同様、AIブームを捉えてデータセンターに多額の資金を投じてきた。ただ、クラウドサービス提供企業とは異なり、すぐに投資が利益につながるとは見込んでおらず、経費に投資家の厳しい目が注がれている。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はアナリスト説明会で、インフラ支出拡大は「投資家が目先望んでいることではないかもしれない」と認めた上で、「ただ非常に大きな機会が存在していると思っている」と強調した。

同氏によると、ユーザーの質問に自動応答したり画像を生成するチャットボット「メタAI」の月間アクティブユーザーは5億人を超えており、9月公表時の4億人から大きく増えている。

第3・四半期の1株当たり利益は6.03ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の5.25ドルを上回った。 

売上高は405億9000万ドル。アナリスト予想の402億9000万ドルを上回った。

傘下サービスのフェイスブック、インスタグラム、メッセンジャー、ワッツアップのいずれかを利用した1日当たりのアクティブユーザー(DAP)は5%増の32億9000万人。第2・四半期のDAPは7%増の32億7000万人だった。

複合現実(MR)ヘッドセット「クエスト」などを手がけるリアリティ・ラボ部門は44億ドルの赤字となったが、赤字額はアナリスト予想の47億ドルよりも小幅だった。

第4・四半期については、売上高が450億─480億ドルになると予想。LSEGがまとめたアナリスト予想は463億1000万ドル。 

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