ECBの次回利下げ、より遅くなる可能性=オーストリア中銀総裁
ロイター / 2024年12月30日 10時25分
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでオーストリア中央銀行総裁のロベルト・ホルツマン氏は12月28日、最近の物価上振れを受けてECBによる次の利下げ時期がより遅くなる可能性があるとの見方を示した。4月2日、ウィーンで撮影(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)
[28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでオーストリア中央銀行総裁のロベルト・ホルツマン氏は28日、最近の物価上振れを受けてECBによる次の利下げ時期がより遅くなる可能性があるとの見方を示した。
タカ派として知られるホルツマン氏はオーストリア紙クリアのインタビューで「現時点では利上げは全く考えられない。ただ起こり得る展開では、次の利下げまでにはさらに長い時間がかかることになる」と語った。
11月のユーロ圏消費者物価指数の前年比上昇率は2.2%と10月の2.0%から加速し、ECBが目標とする2%を上回った。
ホルツマン氏は「一部のエネルギー価格に上昇傾向の兆しがあるが、ユーロ安加速などのルートを通じてインフレが再燃するシナリオも存在する」と指摘した。
トランプ次期米大統領が掲げる輸入関税とそれが経済成長や物価圧力、金融政策に与える影響については「有力なシナリオの1つは、トランプ氏の関税が成長全般の減速につながるだけでなく、インフレ圧力を生み出すことだ。これはユーロ圏より米国でそうなる公算が大きい」と説明。影響の度合いは、どのぐらいユーロ安ドル高が進むかに左右される面が大きいと付け加えた。
この記事に関連するニュース
-
2025年、世界経済と金融市場のキーワードは「緩やか」 一方、トランプ政策次第でどう変わる? 楽天証券経済研究所・愛宕伸康氏に聞く
Finasee / 2024年12月26日 12時30分
-
ECB総裁、インフレ目標達成「近づく」 サービス価格が要注意=FT
ロイター / 2024年12月23日 15時55分
-
ユーロ下落なら米関税の影響緩和、来年4回の利下げ「有意義なシナリオ」=ベルギー中銀総裁
ロイター / 2024年12月18日 19時39分
-
焦点:ECBに振り回された市場、利下げペースで解釈分かれるシグナル
ロイター / 2024年12月13日 9時22分
-
ECB、3会合連続で0.25%利下げ 文言変更で一段の緩和示唆
ロイター / 2024年12月13日 3時21分
ランキング
-
1「日本一土地代が高い」新宿・歌舞伎町のバッティングセンターはなぜ潰れないのか? 店が語った驚異の「1日の来場者数」と営業理念
NEWSポストセブン / 2025年1月4日 16時15分
-
2豊洲市場で初競り、一番マグロは歴代2位の2億700万円「鮮度がずば抜け」
読売新聞 / 2025年1月5日 7時53分
-
3USスチール買収阻止、アメリカ政府への訴訟以外に打開策見当たらず
読売新聞 / 2025年1月4日 21時3分
-
4IBM、技術巡る訴訟和解 ラピダス、事業懸念解消
共同通信 / 2025年1月4日 22時33分
-
5トヨタ・ホンダ・日産、アメリカでHVやSUV好調…トランプ政権下で需要の変化加速か
読売新聞 / 2025年1月4日 18時49分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください