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米スターリンク、ウクライナで携帯との直接通信開始へ

ロイター / 2024年12月31日 2時47分

ウクライナの大手通信事業会社キーウスターを傘下に持つVEONは30日、米実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースX傘下の衛星通信サービス会社「スターリンク」とキーウスターが、スマートフォンなどの携帯端末への直接通信に関する契約を締結したと発表した。写真はキーウスター店舗前を通り過ぎる女性。2023年12月、キーウで撮影(2024年 ロイター/Alina Smutko)

[30日 ロイター] - ウクライナの大手通信事業会社キーウスターを傘下に持つVEONは30日、米実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースX傘下の衛星通信サービス会社「スターリンク」とキーウスターが、スマートフォンなどの携帯端末への直接通信に関する契約を締結したと発表した。

キーウスターはメッセージ機能を備えた直接通信サービスを2025年第4・四半期に運用開始する予定で、音声やデータサービスにも拡大していくと表明した。

契約に関する金額などの詳細は明らかにしていない。

スターリンクは、今年に入って直接通信を担う衛星を打ち上げており、米国や日本、ニュージーランドを含む8カ国で現地のプロバイダーと直接通信サービスに関する契約を結んでいる。

スターリンクのサイトによると、ウクライナは直接通信を初期から接続する国の1つとなり、こうしたサービスを展開する初の紛争地域となる。スターリンクはこれまでに、ウクライナとその軍隊にインターネット接続も提供している。

一方、ウクライナ侵攻を続けるロシアは22年以降、スターリンク衛星とウクライナの地上通信装置間の信号を妨害する取り組みを強化している。

マスク氏は、11月にトランプ次期米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談に加わったとアクシオスが報じるなど、トランプ次期政権やそのウクライナ戦略への関与を深めている。

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