日経平均は小反発、決算手掛かりに個別物色
ロイター / 2020年7月30日 12時26分
7月30日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比11円18銭高の2万2408円29銭となり、小反発した。写真は2019年12月、東京株式市場で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比11円18銭高の2万2408円29銭となり、小反発した。オーバーナイトの米国株市場で主要3指数が揃って上昇した流れを引き継ぎ、高く始まった後、プラス圏でもみあいが続いた。前日に4─6月期の好決算を発表したエムスリー<2413.T>が買われる一方、今期業績予想を下方修正した花王<4452.T>が売られるなど、決算内容を手掛かりにした個別物色の展開となっている。
決算発表銘柄は、内容の強弱に素直に反応している。市場からは「エムスリーとソフトバンクグループ<9984.T>が相場の支えとなっているが、全体的にはフラットで膠着感が強い」(東海東京調査センターのストラテジスト、関邦仁氏)との声が出ていた。
TOPIXは0.21%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9611億円と1兆円を割り込む薄商いだった。東証33業種は、証券、精密機器、情報・通信など10業種が値上がり。半面、鉱業、電気・ガス、空運など23業種が値下がりした。
個別では、野村ホールディングス<8604.T>が急反発。29日に2020年4─6月期連結純利益(米国基準)が、前年同期比2.5倍の1425億円になったと発表したことが好感された。
東証1部の騰落数は、値上がりが695銘柄に対し、値下がりが1355銘柄、変わらずが105銘柄だった。
日経平均は強もちあい。前日に発表された決算が悪かった銘柄は売られているものの、急落したキヤノン<7751.T>がこの日は反発するなど、値幅調整の一巡感から押し目買いが流入している。
市場では「決算の内容をストレートに反映する動きとなっている。しばらくその流れは変わらないだろう」(国内証券)との声が聞かれた。
寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比92円13銭高の2万2489円24銭となり、反発してスタート。前日の米国株式市場が堅調だったことが好感された。野村ホールディングス<8604.T>が買い気配で始まる一方で、花王<4452.T>が売り気配となるなど、発表された決算の内容で物色面で明暗が分かれている。
市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、ホンダ<7267.T>などのほか、ソフトバンクグループ<9984.T>、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>が買い優勢。キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>は売り買い交錯となっている。
前日に決算を発表した銘柄では、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>が若干の売り優勢、ANAホールディングス<9202.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>が売り買い交錯、野村ホールディングス<8604.T>が買い優勢となっている。
*内容を追加します
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