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欧州銀行監督機構、銀行にEU離脱計画の完全履行を要請

ロイター / 2020年7月30日 12時8分

 7月30日、欧州銀行監督機構(EBA)は29日、英国を拠点に欧州連合(EU)の顧客にサービスを提供している銀行に対し、移行期間が切れる年末までにEU離脱計画を完全に履行する必要があると表明した。写真はベルギーで昨年9月代表撮影(2020年 ロイター)

[ロンドン 29日 ロイター] - 欧州銀行監督機構(EBA)は29日、英国を拠点に欧州連合(EU)の顧客にサービスを提供している銀行に対し、移行期間が切れる年末までにEU離脱計画を完全に履行する必要があると表明した。

英国は今年1月にEUを離脱したが、年末までは移行期間となり、英国を拠点とする銀行はEU域内の顧客にサービスを提供できる。ただ来年1月以降は、EU域内で預金・融資サービスを直接提供する制度がなくなる。

多くの大手銀行は、すでにフランクフルトなどに拠点を設立し、EUの顧客へのサービスを継続する体制を整えている。また、INGなどロンドンに拠点があるEU加盟国の銀行も、一部の社員を本国に移し始めている。

EBAは、こうした銀行について、新たな免許で合意した通り、EU離脱計画の「完全な実行」を完了する必要があると表明。

「特に金融機関は、適切な技術的リスク管理能力など、関連する経営能力を前もって効果的に確実に配置する必要がある」と述べた。

「多くの金融機関は大規模な措置を講じているが、必要な許認可をすべて取得した金融機関も油断してはならない」とし、英国からEUの事業に契約を変更・移転する作業がまだ残されているとの認識を示した。

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