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コマツ、今期営業益予想は前年比54%減 中国の建機需要は堅調見込み

ロイター / 2020年7月30日 18時29分

 7月30日、コマツは、2021年3月期の連結営業利益(米国基準)が前年比54.1%減の1150億円になりそうだと発表した。都内にあるコマツの本社で2013年1月撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 30日 ロイター] - コマツ<6301.T>は30日、2021年3月期の連結営業利益(米国基準)が前年比54.1%減の1150億円になりそうだと発表した。主力の建設機械・車両部門が新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要減少もあり、減収減益となる見通しという。一方、中国の建機需要はインフラ投資などの景気刺激策により堅調に推移する見込みという。

5月18日に20年3月期決算短信を公表した時点では新型コロナウイルス感染の影響を合理的に算定するのが困難として、通期の業績予想を未定としていた。会社予想はリフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均値2031億円を下回っている。

21年3月期の売上高予想は前年比15.4%減の2兆0680億円、純利益予想は同56.4%減の670億円とした。年間配当予想は1株当たり36円で、前期実績の94円から減額する計画。

建機・車両部門については、日本、北米、欧州の伝統市場では第3・四半期から、中国以外の戦略市場では第4・四半期から、需要が回復基調に入ることを想定している。機械稼働管理システム「コムトラックス」から得られる車両稼働状況は回復基調で、部品・サービスの需要については本体需要よりも早く回復することを見込むという。

中国の主要7建機の需要は、新型コロナ感染拡大による影響で春節後の販売シーズンが後ろ倒しとなったことに加え、インフラ投資や新規プロジェクトを見込んだ購入もあり、第1・四半期に前年同期比45%増となった。今後も景気下支え策で需要は堅調に推移すると見込まれ、通期では前年度比で10─20%増の見通しという。

通期の鉱山機械の売上高(部品・サービス等含む)は、前年比22%減の7491億円の見通し。同日行った電話会議による説明会で、今吉琢也・経営管理部長は「代表的なインドネシアでは、休車率が高止まりしている。顧客が古い車を止めてオペレーションしているような状況で、その結果、オーバーホールなどの売り上げ立たない。これがしばらく続くとみている」と述べた。

同日発表した4─6月期の連結営業利益は前年同期比64.0%減の269億円だった。建機・車両部門の外部顧客向け売上高は中国を除くすべての地域で減少。特に北米、アジア、欧州の落ち込みが大きかった。

*内容を追加しました。

(杉山健太郎 編集:山川薫)

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