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英銀ロイズ、上半期は6億ポンドの赤字に転落 貸倒引当金積み増し

ロイター / 2020年7月30日 19時14分

 7月30日、英金融大手ロイズ・バンキング・グループが発表した上半期決算は6億0200万ポンドの税引き前損失となった。写真は2017年2月、ロンドンで撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 30日 ロイター] - 英金融大手ロイズ・バンキング・グループ が30日発表した上半期決算は6億0200万ポンドの税引き前損失となった。新型コロナウイルスの影響による不良債権増加を見込んで予想を上回る引当金を計上した。

前年同期は29億ポンドの黒字だった。

ロイズは第2・四半期に24億ポンド(31億ドル)を引き当てた。これはアナリストの平均予想を60%上回る。

英経済の見通しについて最悪シナリオを下方修正したことが理由で、同行はロックダウン(都市封鎖)の影響は当初予想よりも「はるかに大きい」との見方を示した。

ロイズは英国の国内総生産(GDP)が最悪の場合、年間で17.2%縮小する可能性があるとし、4月時点の7.8%減から予想を引き下げた。基本シナリオは5%減に据え置いた。

6月末時点の純金利マージンは2.59%と3月末から20ベーシスポイント低下した。

上半期の収入は16%減の74億ポンドで予想どおりだった。税引き後利益は1900万ポンド。

ロイズの株価は一時9%下落し、約8年ぶりの安値を付けた。

ハーグリーブス・ランズダウンの株式アナリスト、ニコラス・ハイエット氏は「壊滅的な状況」と述べ「ロイズが復配を急いでいるとは思わないが、再開しても投資家がこれまで期待していた水準には達しない可能性がある」と述べた。

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