米マイクロン、3─5月業績と6─8月売上高見通しが市場予想上回る
ロイター / 2021年7月1日 7時38分
[30日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが30日発表した第3・四半期(3─5月)決算は、利益と売上高が市場予想を上回った。供給逼迫や力強い需要を背景にメモリーチップ価格が高止まりしており、第4・四半期の売上高見通しも、予想を上回った。
第4・四半期の売上高見通しは82億ドル(プラスマイナス2億ドル)。リフィニティブのIBESデータに基づく市場予想の平均は78億7000万ドルだった。
マイクロンは、データストレージ市場向けのNAND型フラッシュメモリーのほか、データセンターやスマートフォンなどに使用されるDRAMを製造している。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)による影響で世界的に在宅勤務が広がり、ノート型パソコン(PC)やその他の電子機器の需要急増の恩恵を受けている。
同社のサンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は両チップについて、来年末まで業界全体で供給が逼迫し、価格が高止まりすると予想。「マイクロンの力強い財務状況はサイクルを超えて継続し、長期的には売上高の伸びが半導体業界全体を上回ると確信している」と述べた。
同社株は引け後の時間外取引で0.6%上昇した。
第3・四半期の売上高は36%増の74億2000万ドル。リフィニティブのIBESデータに基づく市場予想は72億4000万ドルだった。
特別項目を除いた1株利益は1.88ドルで、こちらも市場予想の1.72ドルを上回った。
マイクロンはまた、ユタ州リーハイにある工場をテキサス・インスツルメンツ(TI)に売却すると発表した。売却額は約15億ドルの見込みで、うち9億ドルは現金、6億ドルは外部に売却したり他の工場に移すことができる装置や機器の価値という。
また、2021年度の資本支出が95億ドルを超えると発表。オランダの半導体製造装置大手ASMLから極端紫外線(EUV)露光装置を購入することに伴い、前払金の支払いが発生することなどが要因という。
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