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NEC、米CSGシステムズへの買収提案を検討=関係筋

ロイター / 2025年1月30日 9時18分

 NECは、通信会社の収益管理や決済などの機能の管理をサポートしている米CSGシステムズ(コロラド州)への買収を提案することを検討している。写真は、イベントで展示された同社ロゴ。2016年10月、千葉で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

Milana Vinn

[ニューヨーク 29日 ロイター] - NECは、通信会社の収益管理や決済などの機能の管理をサポートしている米CSGシステムズ(コロラド州)への買収を提案することを検討している。

事情を知る関係筋によると、NECはアドバイザーの米金融大手モルガン・スタンレーとともに、身売りを検討しているCSGシステムズへの買収提案を検討している。ただ、協議は初期段階にあり、NECがCSGシステムズ売却の正式な入札への参加を見送る可能性もあるという。

時価総額が約17億ドルのCSGシステムズの株価は29日に一時、前日より14%超上昇して52週ぶりの高値を付けた。その後は上げ幅を縮小した。

NECとCSGシステムズはコメントを出すことを拒否した。モルガン・スタンレーもコメントの要請に応じなかった。

CSGシステムズのウェブサイトによると、同社の顧客には米コムキャストやチャーター・コミュニケーションズ、MTNグループ、ディッシュ・ネットワーク傘下のディッシュ・テレビなどがある。

CSGシステムズの2024年第3・四半期決算の売上高は前年同期比3%増の2億9510万ドルで、主にカスタマー・エクスペリエンス部門と決済部門の好調が売り上げを押し上げた。同社は最大の顧客であり、売上高の5分の1を占めるコムキャストとの契約を延長した。

一方、大手通信会社が第5世代(5G)移動通信システムの展開に必要なインフラへの巨額の投資を優先させ、コスト削減を図っているのを背景に、CSGシステムズは市場シェアの確保に苦戦している。

1899年に創業したNECの時価総額は約3兆6700億円。かつては世界最大の半導体メーカーだったが、現在はITサービスなどの分野に軸足を移している。

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