英予算案、増税など変更余儀なくされる可能性＝シンクタンク

　１月２９日、大手シンクタンクは、このところの借り入れコストの低下にもかかわらず、リーブス英財務相（写真）は３月に予算計画の変更を余儀なくされる可能性があるとの見方を示した。写真はイギリスのアインシャムで撮影（２０２５　ロイター／Peter Cziborra）

[ロンドン ３０日 ロイター] - 大手シンクタンクは３０日、このところの借り入れコストの低下にもかかわらず、リーブス英財務相は３月に予算計画の変更を余儀なくされる可能性があるとの見方を示した。

レゾリューション財団はリーブス氏が予算規定を逸脱するリスクについて、予測不可能だと指摘。財団のリサーチディレクター、ジェームズ・スミス氏は「昨年秋の予算案でリーブス氏は新たな財政規則を打ち出したが、その規則を破る余地はほとんどなかった」と説明した。

国債利回りの上昇は債務返済コストに年間７０億ポンド（８７億ドル）を上乗せする可能性があり、リーブス氏が１１月の予算規則を順守するため確保した９０億ポンドの財政的余地をほとんど使ってしまうとの見方を示した。

その上で、リーブズ氏は増税か歳出削減を発表しなければならないかもしれないと語った。