24年サウジＧＤＰは1.3％増、プラスに転換 非石油部門がけん引

[アブダビ ３０日 ロイター] - サウジアラビア統計総局が３０日に発表した２０２４年の実質国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前年比１．３％増で、プラス成長に転じた。非石油部門が全体のＧＤＰを押し上げた。

第４・四半期のＧＤＰは前年同期比４．４％増。四半期としては過去２年間で最高の成長率を記録した。非石油部門は４．６％増加した。

非石油部門は２４年通年でも４．３％増と、ＧＤＰ全体の伸びを大きく上回った。石油部門は４．５％減、政府部門は２．６％増だった。

２３年のサウジ経済は０．８％縮小した。石油の減産と原油価格の下落が世界最大の原油輸出国の成長に打撃を与えた。

石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）とロシアなど非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の原油減産が延長され、サウジのＧＤＰは引き続き圧迫されている。