タイ25年成長率、下振れも 現金配布の効果限定的=中銀総裁
ロイター / 2025年1月30日 19時51分
Orathai Sriring Thanadech Staporncharnchai Devjyot Ghoshal
[バンコク 30日 ロイター] - タイ中央銀行のセタプット総裁は30日、今年の国内総生産(GDP)成長率が2.9%を下回る可能性があると述べた。政府の現金給付にもかかわらず消費が低迷し、第4・四半期の成長率は予想を下回ったとの見方を示した。
タイ中銀は2025年の成長率を2.9%と予想しているが、セタプット氏はロイターのインタビューで、「この数字には下振れリスクがあると言わざるを得ない」と語った。
24年第4・四半期は3%強で予想より弱く、通年では2.7%近くとなった可能性があると述べた。
「給付金や景気刺激策の効果はわれわれの予想よりも小さかった。給付金は借り入れ返済などに使われることもあり、消費への波及効果は見られなかった」と分析した。
タイ政府は国民に現金を配布する「デジタルウォレット」プログラムの第3弾を4月に実施する予定。
セタプット氏は、中銀の金融政策スタンスは依然としておおむね中立的との認識を示した。インフレ率は今年1.1%を超え、1─3%の目標レンジにとどまると予想した。また、中銀は通貨バーツのボラティリティーを引き続き懸念している述べた。
「全てを総合すると、これらのバランスをとる上で現在の政策金利は適切だと感じている。ただし、状況が変われば、変更する用意がある」と説明した。
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