米UPSの25年売上高、アマゾン配送50%超削減で下振れへ
ロイター / 2025年1月31日 8時20分
1月30日、国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、最大の顧客となっている米アマゾン・ドット・コムの配達を数百万件減らす計画の推進に伴って、2025年の通期決算の売上高予想を890億ドルに下方修正した。写真は、同社が新たに導入した電気配送トラック。2023年9月、米カリフォルニア州コンプトンで撮影(2025年 ロイター/Lisa Baertlein)
[30日 ロイター] - 国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は30日、最大の顧客となっている米アマゾン・ドット・コムの配達を数百万件減らす計画の推進に伴って、2025年の通期決算の売上高予想を890億ドルに下方修正した。これはLSEGがアナリストらに調査した市場予想平均の948億8000万ドルを下回った。
下方修正を受けてUPSの株価は30日に最大で前日比18%下げ、終値は13.6%安の115.60ドル。米同業のフェデックス株も2%下げた。
UPSは26年下半期までに、それぞれの荷物の利幅が小さいアマゾンの配送量を50%超削減する計画だ。UPS幹部らはこれによって建物、トラック、航空機、人件費のコストを約10億ドル削減し、荷物量が少なくなってもより有利な配送に集中できるようになると説明した。
24年にはUPS全体の売上高のうちアマゾンは11.8%を占めていた。21年から24年の間にUPSはアマゾンの配達荷物数を1日当たり平均約25万個減らしており、今後の削減によってアマゾンの1日当たりの配達荷物数は約125万件減少する。
キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は「アマゾンは当社の最大の顧客だが、最も利幅が大きい顧客ではない」とし、利益率を重視する中で「これはUPSが自分の運命をコントロールすることだ」と強調。エバーコアISIのアナリスト、ジョナサン・チャペル氏は顧客向けのメモで「アマゾンとの間で18カ月間に50%を超える数量削減で合意したことは驚きだ」とし、配送業でもライバルに育っているアマゾンに対してUPSが依存することは長期的なリスクになると指摘した。
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