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ドル下落、FRBのドル供給策が重し=NY市場

ロイター / 2020年4月1日 6時28分

ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対し幅広く下落した。米連邦準備理事会(FRB)が海外の中央銀行にドル資金を供給する時限措置を発表したことが重しとなった。リオデジャネイロで18日撮影(2019年 ロイター/SERGIO MORAES)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対し幅広く下落した。米連邦準備理事会(FRB)が海外の中央銀行にドル資金を供給する時限措置を発表したことが重しとなった。

FRBはこの日、海外の中央銀行が保有する米国債を利用して翌日物のドル資金の調達を可能にすると発表。新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、基軸通貨であるドルの供給を円滑化する。4月6日までに開始され、少なくとも6カ月は維持されるとみられている。

ドルは朝方の取引では年度末を控え日本企業などからの買いで不安定な取引の中でも支えられていたが、FRBの発表を受け上げ幅を縮小。スコシアバンク(トロント)の首席外為ストラテジスト、シャウン・オズボーン氏は「FRBによるドル資金供給でドルは当面は上値が抑えられる」との見方を示した。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.2%安の99.042。

ドルは対円 で0.2%安の107.57円。第1・四半期全体では1.1%下落した。

この日発表の米経済指標では、コンファレンス・ボード(CB)の3月の消費者信頼感指数が120.0と、前月の132.6から低下。新型ウイルスの感染拡大を受け経済の短期見通しに対する懸念が高まっていることを反映し、2017年7月以来の低水準となった。こうしたこともドルの圧迫要因となった。

ユーロは対ドル で0.2%安の1.1007ドル。第1・四半期全体では1.8%下落した。

一部アナリストは、向こう数四半期で景気が大幅に悪化するとの観測を背景に、安全通貨としてのドルは底堅く推移すると予想。ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「米経済、および世界経済の第2・四半期の成長率が著しく悪化すると予想される中、ドル需要が高い状態は続く」との見方を示した。

ドル/円 NY終値 107.53/107.56

始値 108.60

高値 108.72

安値 107.47

ユーロ/ドル NY終値 1.1029/1.1033

始値 1.0947

高値 1.1037

安値 1.0927

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