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新型コロナ収束前の経済再開、大きな災厄招く=WHO事務局長

ロイター / 2020年9月1日 5時57分

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は31日、新型コロナウイルス感染拡大が収束しないうちに経済活動を再開させれば大きな災厄が引き起こされるため、感染が拡大している国はイベントなどの拡大を制限する必要があるとの考えを示した。2月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ 31日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は31日、新型コロナウイルス感染拡大が収束しないうちに経済活動を再開させれば大きな災厄が引き起こされるため、感染が拡大している国はイベントなどの拡大を制限する必要があるとの考えを示した。

テドロス事務局長は、感染拡大から8カ月が経過し、多くの人々が感染拡大抑制措置に疲れ、通常の生活に戻りたいと願っているのは理解できるとし、WHOは経済、社会活動の再開を完全に支援しており「学校の対面授業の再開や、働く人のオフィス復帰を望んでいる」と述べた。

ただ、安全に再開していく必要があるとし、「いかなる国も感染拡大が終息したふりをすることはできない。感染が制御されないまま経済活動を再開させれば、災厄を招く」と警告した。

その上で、スポーツ競技などが行われるスタジアムのほか、ナイトクラブ、宗教施設など多くの人が集まる場所で「爆発的な感染」が発生しているとし、「大勢の人が集まるイベントをいつ、どのように許可するかは、その地域の状況を踏まえリスクに基づき判断する必要がある」と述べた。

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