米ブロードコムのＶＭウェア買収、11月の期限前にまとまる見通し

米半導体大手ブロードコムによる米クラウド関連大手ＶＭウェアの６９０億ドルでの買収が、中国政府の承認が得られるかどうか投資家が懸念する中、１１月の期限前にまとまる見通しだ。両社が３０日明らかにした。写真は３月６日撮影（２０２３年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

[３０日 ロイター] - 米半導体大手ブロードコムによる米クラウド関連大手ＶＭウェアの６９０億ドルでの買収が、中国政府の承認が得られるかどうか投資家が懸念する中、１１月の期限前にまとまる見通しだ。両社が３０日明らかにした。

米国が今月、中国向け半導体輸出規制強化を発表した後、英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）は、買収案を審査する中国の国家市場監督管理総局（ＳＡＭＲ）がこの買収案を承認しておらず、決定を延期する公算が大きいと報じた。

両社は中国の承認に関する詳細は明らかにせず、米合併規制の下で取引をまとめる上で「法的な障害」はないと述べた。

ブロードコムはオーストラリア、ブラジル、カナダ、欧州連合（ＥＵ）、イスラエル、日本、南アフリカ、韓国、台湾、英国からの買収承認に加えて、必要な法域全ての外国投資規制当局の認可を取得している。

ＥＵ欧州委員会は、同社が競合する米マーベル・テクノロジーなどに救済策を提供する条件付きで、ＶＭウェア買収を認めた。