ハマス、イスラエル軍のガザ地上攻撃に対抗 民間人被害に懸念

　１０月３１日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは、未明にガザの北部と南部でイスラエル軍の地上攻撃に機関銃や対戦車ミサイルで対抗したと明らかにした。写真はガザ地区での爆発をイスラエル側から３０日に撮影（２０２３年　ロイター／Amir Cohen）

Nidal al-Mughrabi　Emily Rose

[ガザ/エルサレム ３１日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは、３１日未明にガザの北部と南部でイスラエル軍の地上攻撃に機関銃や対戦車ミサイルで対抗したと明らかにした。イスラエル軍は北部のガザ市への攻撃を継続、パレスチナの民間人被害について懸念が強まっている。

イスラエルはガザで地上作戦を拡大し、前日はガザ市を２方向から攻撃し、住民によると南部につながる主要道路に一時到達した。

ハマス精鋭部隊のカッサム旅団は３１日未明にイスラエル軍と南部で交戦し、北西部でイスラエル軍の車両に向けミサイルを発射したと明らかにした。

ロイターはこれらの情報を確認できていない。

ガザの保健当局によると、イスラエル軍の空爆と地上攻撃による死者数は子ども３４５７人を含む８３０６人に上った。

軍事専門家によると、イスラエル軍はハマスが人質解放の交渉に応じる余地を残すべく、ガザでの地上攻撃を徐々に進めているという。