デンソー、今期営業益6300億円に上方修正 円安が押し上げ
ロイター / 2023年10月31日 13時50分
Maki Shiraki
[東京 31日 ロイター] - デンソーは31日、2024年3月期の連結業績(国際会計基準)予想を上方修正し、営業利益を6000億円から6300億円に引き上げた。上期の業績好調に加え、為替前提を円安に見直すことが寄与する。顧客の自動車メーカーが第3四半期に増産する見込みであることも一部反映させた。
修正後の営業利益は、IBESがまとめたアナリスト21人の予想平均値6340億円をやや下回った。
通期の想定為替レートは1ドル=140.5円(従来は131.8円)、1ユーロ=151.7円(同142.4円)へと円安方向に見直した。
通期の純利益予想は従来の4440億円から4700億円に上方修正した。年間の配当予想は前回公表から2円増やし1株52円(株式分割後)に引き上げた。
松井靖副社長は決算会見で、期初時点では顧客の車両生産計画を保守的に見積もり年間で約10%の減産リスクをみていたが、「第3四半期は3%減というレベルにおさめ、第4四半期は保守的にまだ10%減のまま置いている」と述べた。
デンソーの中国事業は販売不振の日系・欧米向けが多いため、「その部分で下振れしている」という。
通期売上高予想も円安効果で従来の6兆7000億円から7兆円に引き上げた。
全米自動車労働組合(UAW)が賃上げを求め行っていたストライキによる生産停止の影響について、松井副社長は「予断を許さないが、減った売り上げで100億円くらい」と説明、「あまり大きくはない」と述べた。
ゼネラル・モーターズとUAWの労使交渉が30日(現地時間)に暫定合意に達し、米自動車大手3社(ビッグ3)に対するUAWによる一斉ストライキは事実上終結した。
一方、トヨタ自動車系のばね部品メーカー、中央発条の工場火災で車両生産が一時停止した影響に関しては「どれくらい挽回できるかわからないが、売り上げで100億円くらい」と語った。
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