英BPが米シェール開発強化で数社と合弁協議
ロイター / 2023年10月31日 14時2分
英BPが米シェールガス事業で合弁による生産拡大とコスト削減を模索していることがロイターの関係者への取材で判明した。写真は7月12日、カナダのバンクーバーで撮影(2023年 ロイター/Chris Helgren)
Ron Bousso David French
[ロンドン/ニューヨーク 30日 ロイター] - 英BPが米シェールガス事業で合弁による生産拡大とコスト削減を模索していることがロイターの関係者への取材で判明した。競合の米エクソンモービルやシェブロンが今月、相次いで大型買収によるシェール事業の拡大を発表したばかりで、エネルギー大手が低コスト操業の鍵を握るスケールメリットを追求する動きが改めて鮮明になった。
BPで直接情報に触れている関係者3人が明らかにしたところによると、テキサス州からルイジアナ州にかけて広がるヘインズビル・シェール盆地のガス事業を巡り、数社と操業面の提携交渉をここ数週間続けている。
BPは同盆地に50万エーカー超の土地を保有し、天然ガス埋蔵量は13兆立方フィートに及ぶ。
また、関係者2人の話では、BPはテキサス州南部のイーグルフォード盆地で新規に複数の合弁事業を検討中だ。ただ、石油資源の豊富なパーミアン盆地の事業体制は現在、変更が検討されていないという。
同社は2010年にイーグルフォード盆地で株式非公開企業のルイス・エナジーと合弁事業を始め、さらに18年にはオーストラリアの資源大手BHPから米陸上事業を105億ドルで買収し、テキサス州南部での事業拡大を図ってきた。
複数の関係者によると、BPは合弁事業を推進することで、数十億ドルの企業買収を回避し、成長計画が達成可能となる。しかし、合弁交渉の際には統合した資産の価値や合弁企業の所有権の分割方法について合意できるかどうかがハードルになるという。
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