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世界の金需要、第3四半期は-6% 中銀購入が減少

ロイター / 2023年10月31日 16時38分

 10月31日、国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した第3・四半期の世界の金需要は前年比で6%減少した。写真は金の延べ棒。2022年7月スイスで撮影。(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

Polina Devitt

[ロンドン 31日 ロイター] - 国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が31日に発表した第3・四半期の世界の金需要は前年比で6%減少した。中央銀行による購入が昨年の記録的水準を下回り、宝飾店の需要も減少した。

WGCによると、第3・四半期の金需要は1147.5トンで、過去5年の平均は8%上回った。公的部門による通年の購入量は2022年の水準に近づくと見込まれている。

22年の金需要は中銀購入が過去最高を記録し、11年ぶりの高水準だった。

WGCのシニアマーケットアナリスト、ルイーズ・ストリート氏は「地政学的緊張が高まり、中央銀行による旺盛な金購入が続くと見込まれる中、金需要は予想外に上振れる可能性がある」と指摘した。

スポットの金価格は27日、中東情勢が緊迫する中で安全資産買いが進み、5月中旬以来初めて2000ドルを突破し、1オンス=2009.29ドルを付けた。

第3・四半期の投資家の金需要は56%増加した。ただ、過去5年の平均よりは低調だった。

中央銀行の需要は337.1トンで、過去最高だった前年の458.8トンから減少した。ただ、1─9月の公的部門による金購入は800トンに達し、2000年以降で最も高い水準だった。 

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