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中国短期金利が急上昇、一時2月末以来の高水準 月末の資金需要

ロイター / 2023年10月31日 17時22分

10月31日、 中国短期金融市場で短期金利が急騰した。写真はデジタル人民元のアプリ。2020年10月撮影(2023年 ロイター/Florence Lo)

[上海 31日 ロイター] - 31日の中国短期金融市場で短期金利が急騰した。月末の資金需要が背景。ただ、市場では中国人民銀行(中央銀行)が景気回復を促すため、今後数カ月で追加の流動性を供給するとの見方が根強い。

指標となる銀行間市場の翌日物レポ金利は、午前の取引で一時255ベーシスポイント(bp)上昇し4%と、2月28日以来の高水準を記録した。午後の取引では直近で1.8658%。

金融機関は規制上や業務管理上のさまざまな要件を満たすため、月末に資金需要が高まる。

人民銀行はこの日、公開市場操作で差し引き190億元(26億ドル)を供給したが、一部の債券トレーダーは供給額が少なすぎたと指摘。大多数の銀行は月末で資金を出すことに慎重になっているという。

ただ、中信証券のチーフエコノミスト、ミン・ミン氏は、人民銀行が緩和的な政策スタンスを維持する可能性が高く、11月はレポ金利が低下するだろうと予想。「年内の預金準備率引き下げや中期貸出制度(MLF)のロールオーバーを通じた流動性供給は引き続きあり得る」と述べた。

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