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日銀会合後に円全面安、ユーロ15年ぶり160円台 10月は介入なし

ロイター / 2023年10月31日 19時58分

 10月31日夕の外国為替市場で、円が全面安となっている。 写真は各国紙幣。2016年1月撮影(2023年 ロイター/Jason Lee)

Shinji Kitamura

[東京 31日 ロイター] - 日本時間31日夕の外国為替市場で、円が一時全面安となった。日銀はきょうの金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の柔軟化を決めたが、円金利の大幅な上昇は当面見込みにくいとして、金利差拡大見通しから円売りが活発化した。10月に政府・日銀の為替介入がなかったと判明したことも、円の一段安を招く可能性がある。

植田和男日銀総裁の記者会見が終了し、欧州勢が取引に参加し始めた午後6時ごろ、ユーロが直近高値を再び上抜け、2008年8月以来15年ぶりに160円台へ上昇した。続いてドルも150.76円まで上げ幅を広げ、26日につけた昨年10月以来の高値に接近した。

米国の追加利上げ観測がくすぶる市場では、円金利の上昇が今後限られれば「ドル/円は上昇圧力にさらされ続ける」(シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏)展開を予想する声が出ていた。

<介入見送りで「円売り仕掛けやすく」>

財務省がきょう午後7時に発表した外国為替平衡操作の実施状況によると、9月28日から10月27日までの為替介入額はゼロだった。

市場では、今月3日の海外市場で円が3円近く瞬間的に急騰した際、政府・日銀が円買い介入を実施したのではないか、との思惑が出回っていた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作氏は、介入が行われていなかったことで「円売りを仕掛けやすくなる可能性があるが、前回高値の151円台では再び緊張感が高まるだろう」として、あすの米連邦公開市場委員会(FOMC)や3日の米雇用統計に大きな注目が集まるとしている。

(基太村真司 編集:久保信博)

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