米国株式市場=続伸、決算や明日のFOMCにらみ
ロイター / 2023年11月1日 6時37分
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表を明日に控え、投資家はまちまちの企業決算を消化した。
今回のFOMCで政策金利が据え置かれるとの楽観的な見方が広がる一方、一部の企業決算は失望を誘い、地政学リスクを巡る不安も漂った。
建機大手キャタピラーは6.7%下落。第3・四半期利益が市場予想を上回ったものの、需要減速の兆候が嫌気された。バイオ製薬のアムジェンも2.8%安。一部主力薬の第3・四半期売上高が予想を下回った。
ただ、米10年債利回りがほぼ終日小幅な上昇にとどまる中、最近の株安を受けて割安株を買う動きも出た(ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミア・サマナ氏)。
同氏は「最近の売りを受けてバリュエーションが高過ぎる水準から妥当な水準に戻った」ことを一部の株式投資家は心強く感じるかもしれないと語った。
S&P総合500種の主要11セクターは全て上昇し、不動産が2%高で主導した。
10月は主要株価3指数が月間でいずれも3カ月連続で下落し、S&P500は2.2%安、ダウ工業株30種は1.4%安、ナスダック総合は2.8%安となった。
半導体大手エヌビディアは一時の安値から下げ幅を縮小したものの、それでも0.9%安で終了。米国による最新の対中輸出規制で中国からの注文キャンセルを余儀なくされる可能性があるとの報道を受けた。
画像検索・共有サービスのピンタレストは19%急伸。デジタル広告の好調を背景に第3・四半期の収益が市場予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.31対1の比率で上回った。ナスダックでも1.69対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は106億7000万株。直近20営業日の平均は106億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33052.87 +123.91 +0.38 33029.11 33070.28 32787.12
前営業日終値 32928.96
ナスダック総合 12851.24 +61.76 +0.48 12786.62 12859.40 12697.04
前営業日終値 12789.48
S&P総合500種 4193.80 +26.98 +0.65 4171.33 4195.55 4153.12
前営業日終値 4166.82
ダウ輸送株20種 13895.77 +69.08 +0.50
ダウ公共株15種 823.92 +7.58 +0.93
フィラデルフィア半導体 3215.89 +30.71 +0.96
VIX指数 18.14 -1.61 -8.15
S&P一般消費財 1207.03 +8.50 +0.71
S&P素材 478.64 +2.16 +0.45
S&P工業 832.11 +6.32 +0.77
S&P主要消費財 717.39 +2.66 +0.37
S&P金融 537.67 +5.82 +1.09
S&P不動産 207.55 +4.14 +2.03
S&Pエネルギー 652.01 +1.45 +0.22
S&Pヘルスケア 1451.16 +9.05 +0.63
S&P通信サービス 217.76 +0.40 +0.18
S&P情報技術 2903.54 +16.12 +0.56
S&P公益事業 302.87 +2.58 +0.86
NYSE出来高 11.73億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 31375 + 525 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 31355 + 505 大阪比
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