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中国国債利回り、人民銀の警告受け上昇も弱いPMIで伸び悩む

ロイター / 2024年5月31日 13時47分

[上海 31日 ロイター] - 中国の長期国債利回りは31日午前の取引で上昇した。リスク回避の受け皿として活況を呈している国債市場のリスクを中国人民銀行(中央銀行)が警告したことが影響している。ただ、5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想外の節目割れとなり、再び買いが入っている。

人民銀行は30日、債券市場の変化と潜在的なリスクを注視しているとし、必要に応じて国債を売却する方針を示した。

その後、人民銀系メディアがこの方針を改めて報じた。

31日の銀行間市場では10年債利回りが一時2.3425%、30年債利回りも2.585%まで上昇。しかしPMI発表後に伸び悩み、直近は10年債が1.05ベーシスポイント(bp)上昇の2.3175%、30年債は2.559%。

人民銀の警告について、南華期貨のアナリストは、人民銀が依然として長期金利が一定水準を下回るのを防ごうとしていることを示すと指摘。国債価格の変動を予想し、投資家に押し目買いを推奨した。

きょうも、予想外のPMI悪化を受けて利回り上昇に歯止めが掛かりつつある。

INGのチーフ中国エコノミスト、リン・ソン氏は、今年の成長目標を達成するため、消費や投資を促進する政策措置の緊急性が増しているとの見方を示した。

一部の市場関係者は人民銀行のメッセージにやや困惑していると述べた。

あるヘッジファンドマネジャーは「人民銀行は経済がまだ苦戦している時に金利を押し上げる発言をしている」とし、「金利上昇は不動産市場の回復に好ましくなく、地方政府の債務問題を悪化させる可能性もあり、不可解だ」と語った。

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