午前の日経平均は小反発、前日までの下落の反動 一巡後は小動き
ロイター / 2024年5月31日 11時57分
5月31日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比65円83銭高の3万8199円96銭と、小幅に反発して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2015年8月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)
Hiroko Hamada
[東京 31日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比65円83銭高の3万8199円96銭と、小幅に反発して取引を終えた。前日までの3日続落の反動で、自律反発狙いの買いが入った。一方、買い一巡後は小動きとなったほか、指数寄与度の大きい半導体株が軟調で相場の上値を抑えた。
日経平均は、前営業日比119円高と底堅くスタート。その後、上げ幅を拡大して中盤に279円高の3万8333円77銭まで値上がりしたが、買いの勢いは続かなかった。前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が低下したことを嫌気して、半導体関連株の一角に売りが出た。後半にかけては3万8100円台でのもみ合いが続いた。足元では新規材料が少なく、積極的な買いが入りづらいとの指摘もあった。
丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏は「足元の日経平均は3万9000円に近付くと上値が重い一方、3万8000円近辺では押し目買いも入り下値の堅さも確認されている」と指摘する。
世界的にインフレが長期化し金利高が続く中で「グロース(成長)株は手掛けづらく、目先はどちらかというとバリュー(割安)株が底堅く推移するのではないか」(丸田氏)とみている。日経平均は上値の重さが意識されやすいが、TOPIXは上方向を試しやすいという。
TOPIXバリュー指数は0.93%高だったのに対し、同グロース指数は0.30%高となり、グロース株が相対的に弱かった。
TOPIXは0.63%高の2743.31ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0264億3900万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、保険以外の31業種が値上がり。証券、不動産、電気・ガスなどの上昇が目立った。
個別では、東京エレクトロンが3%超安、アドバンテストが0.6%安で、2銘柄で日経平均を121円ほど押し下げた。ディスコ、レーザーテック、SCREENホールディングスも軟調。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループはそれぞれ1%超高だった。
フジ・メディア・ホールディングスは5%超高。英投資会社ライジング・サン・マネジメント(RSM)が30日、同社の経営陣にMBO(経営陣が参加する買収)を提案する書簡を送付したと発表し、手掛かりになった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1233銘柄(74%)に対し、値下がりが365銘柄(22%)、変わらずが49銘柄(2%)だった。
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