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米中国防相、台湾やウクライナ巡り討議 軍対話は維持へ

ロイター / 2024年5月31日 18時4分

5月31日、オースティン米国防長官と中国の董軍国防相は、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が開催されたシンガポールで会談した。写真は会談会場に到着した董氏(2024年 ロイター/Edgar Su)

[シンガポール/北京 31日 ロイター] - オースティン米国防長官と中国の董軍国防相は31日、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が開催されたシンガポールで会談した。

台湾問題では、オースティン長官が軍事演習など中国の威圧行動に懸念を示したのに対し、董国防相は米国が内政干渉すべきでないと主張し、かみ合わなかったが、軍同士の対話・連絡を維持する必要があるとの見解は共有した。

米中国防相の対面会談は2022年11月以来、1年半ぶり。75分間にわたる会談では台湾のほか、中国とフィリピンが南シナ海で対立する問題、ウクライナ戦争、ガザ紛争なども話し合った。

会談終了後に米国防総省が発表した報道官声明は「オースティン国防長官は、最近の台湾海峡周辺での中国人民解放軍の挑発的な行動に懸念を表明し、正常かつ日常的な民主化プロセスの一環である台湾の政権移行を威圧措置の口実に利用すべきでないと改めて表明した」とした。

南シナ海で航行の自由を尊重する重要性を強調。ロシアの産業基盤への中国の支援も討議したとしている。

米国防総省高官によると、オースティン長官は中国の核、宇宙、サイバー開発にも言及した。双方は軍同士のつながりを維持することの重要性を強調したという。

長官は、米中の軍同士の連絡・対話の維持を強調したという。

中国国防省報道官はシンガポールで記者団に、会談は建設的で、台湾、ロシアとウクライナの戦争、ガザ紛争などについて意見交換したと述べた。

報道官は、米国の台湾へのアプローチは台湾の分離独立派に誤ったシグナルを送っていると指摘。南シナ海でのフィリピンとの対立については、解決を図る方針だが、挑発行為に対する忍耐には限界があると述べた。

ウクライナ戦争については、ウクライナにもロシアにも武器を供与しないという方針を守り、武器輸出を厳しく管理しているとした。

中国は、イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザの停戦を推進するとし、米国に対しては大国の責任を果たし二重基準をなくすことを期待すると述べた。

*写真を差し替えました。

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