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ECB、複数回の利下げでも金融政策は制約的=イタリア中銀総裁

ロイター / 2024年5月31日 20時4分

 5月31日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁(写真)は、ECBの予測がデータで確認されれば、今後数カ月で金融政策が緩和されると発言、たとえ複数回の利下げを実施しても金融政策スタンスは依然として制約的だと述べた。イタリア・ストレーザで24日撮影(2024年 ロイター/Massimo Pinca)

[ローマ 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は31日、ECBの予測がデータで確認されれば、今後数カ月で金融政策が緩和されると発言、たとえ複数回の利下げを実施しても金融政策スタンスは依然として制約的だと述べた。

ローマで行われた年次基調講演でハト派的な見解を示した。

総裁はユーロ圏ではインフレの緩和が続き、給与の上昇ペースも鈍化すると予測。

「われわれの現在の予測がデータで確認されれば、今後数カ月で金融政策の緩和を予想できる」とし「たとえ複数回の利下げを実施しても」金融政策スタンスは依然として制約的だと述べた。

また「金融政策が制限的になり過ぎて、インフレ率がECBの上下対称的な(2%の)目標を下回ることは避けなければならない」と語った。

今後の利下げにはECBのバランスシート縮小が伴うが、これによって政策スタンスが妨げられたり、流動性の不足や金融政策効果の分断が生じることがあってはならないというのが「基本」だと述べた。

総裁は早期の利下げが必要だと主張。「早期の段階的な対応の方が、遅れた急激な対応よりも、マクロ経済の変動をより良く抑制できることを考えるべきだ」と述べた。

5月のユーロ圏のインフレ率が予想を上回ったことについては、5月の上昇加速は予想していたとし、データは「良くも悪くもない」と講演後に記者団に語った。

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