定額減税で可処分所得下支え、物価上昇上回る所得増を確実に実現＝岸田首相

５月３１日、岸田文雄首相（写真）は官邸で開いた賃金と物価の好循環に向けた懇談であいさつし、春闘の力強い賃上げに合わせて定額減税を実施することで家計の可処分所得を下支えし、「本年、物価上昇を上回る所得の増加を確実に実現していく」と語った。アｓンパウロで４日撮影（２０２４年　ロイター/Jorge Silva）

Kentaro Sugiyama

［東京　３１日　ロイター］ - 岸田文雄首相は３１日、官邸で開いた賃金と物価の好循環に向けた懇談であいさつし、春闘の力強い賃上げに合わせて定額減税を実施することで家計の可処分所得を下支えし、「本年、物価上昇を上回る所得の増加を確実に実現していく」と語った。

首相は、来年以降も物価上昇を上回る賃上げを定着させていくには企業の収益力強化が必要と指摘。政府がデジタル化や省力化投資を支援するほか、税制などで賃上げを後押しすると強調した。

また、業種・事業分野の状況に応じた商慣行の見直しを含め、サプライチェーン全体で適切な価格転嫁が進むよう対策を強化していくとした。