インドネシアをBBBに据え置き、財政に先行き不透明感も=S&P
ロイター / 2024年7月31日 11時3分
大手格付け会社の米S&Pグローバル・レーティングは30日、インドネシアのソブリン格付けを「BBB」、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。写真は2018年4月、ジャカルタで撮影(2024年 ロイター/Beawiharta)
[ジャカルタ 30日 ロイター] - 大手格付け会社の米S&Pグローバル・レーティングは30日、インドネシアのソブリン格付けを「BBB」、格付け見通しを「安定的」にそれぞれ据え置いた。ただ、10月にプラボウォ国防相が大統領に就任した後の財政政策には先行き不透明感があると警鐘を鳴らした。
次期政権移行チームは財政赤字を対国内総生産(GDP)比3%までとする法定上限を守り、公的債務残高の対GDP比も現状水準を維持すると市場に保証している。
S&Pは「財政支出計画を考慮すると、財政赤字は法定上限に近い水準を念頭に置くだろう」と指摘。移行チームは財政規律を守る方針を表明したものの、S&Pは「次期政権が計画の詳細を発表するまで政策の先行き不透明感は残りそうだ」との見通しを示した。
大統領選でプラボウォ氏が掲げた公約の柱には、GDPの約2%に相当する450兆ルピア(276億2000万ドル)を支出し、妊婦や幼児、学生など計8000万人以上に栄養価の高い食事を無料提供することがあった。
次期政権では、住宅供給の拡大や食糧増産により、GDPを現在の約5%増から8%増へ引き上げる方針だが、S&Pの予想では2026、27の両年にいずれも4.9%増に減速する。ニッケルなど主要商品の価格も鈍化が見込まれる。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1交流拡大へ安全確保要請=駐中国大使、山東省トップと会談
時事通信 / 2024年7月30日 20時40分
-
2ロシア爆撃機が日本海飛行=鈴木宗男氏のモスクワ訪問中
時事通信 / 2024年7月30日 23時11分
-
3レバノン首都を空爆=ヒズボラ軍事部門幹部を殺害か―イスラエル
時事通信 / 2024年7月31日 7時25分
-
4「中国を念頭に」表現控えて 呉中国大使、日本報道に苦言「中国ばかり見る必要ない」
産経ニュース / 2024年7月30日 16時55分
-
5プーチン自らテスト飛行して見せた核戦略爆撃機がのちに墜落、欠陥隠し疑惑も
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月30日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください