英国で女児3人死亡の襲撃事件巡りデモ、暴徒化し警察と衝突

英イングランド北西部サウスポートで２９日にダンス教室のイベントに参加していた子どもが刃物で襲撃され、女児３人が死亡した事件を受け、現地で３０日に反イスラムの大規模なデモが実施され、暴徒化した参加者が警察と衝突した。写真は７月２９日、サウスポートで撮影（２０２４年　ロイター/Temilade Adelaja）

Temilade Adelaja

[サウスポート（英イングランド） ３０日 ロイター] - 英イングランド北西部サウスポートで２９日にダンス教室のイベントに参加していた子どもが刃物で襲撃され、女児３人が死亡した事件を受け、現地で３０日に反イスラムの大規模なデモが実施され、暴徒化した参加者が警察と衝突した。

警察はこの襲撃事件についてテロとの関連はなく、殺人などの疑いで逮捕された１７歳の少年は英国生まれだと指摘。それでもなお、極右団体が少年とイスラム教を関連付けた臆測をかき立てた。

警察によると、デモに参加した数百人がモスク（イスラム教礼拝所）に物を投げ始めて暴徒化。警察は参加者が反イスラムの暴力的なデモを実施してきた「イングランド防衛同盟」という団体と関連があるとみている。

スターマー首相は「犠牲者の追悼が暴力に取って代わられた」とデモ参加者を非難した。

襲撃事件では３人が死亡したほか、８人が負傷し、うち５人が重体。子どもを守ろうとした大人２人も重体となっている。

警察によると、犯行の動機はなお不明。