中国ＢＹＤ、輸入関税検討中のカナダで市場参入を模索

　７月３０日、中国電気自動車（ＥＶ）大手のＢＹＤ（比亜迪）は、カナダ当局が中国からの輸入車に関税の適用を検討する中、カナダ市場への参入を模索している。写真はＢＹＤのロゴ。イタリアのミラノで３月撮影（２０２４　ロイター／Claudia Greco）

[３０日 ロイター] - 中国電気自動車（ＥＶ）大手のＢＹＤ（比亜迪）は、カナダ当局が中国からの輸入車に関税の適用を検討する中、カナダ市場への参入を模索している。今月規制当局に提出した書類で明らかになった。

ＢＹＤの計画のスケジュールは明記されていないが、ＥＶへの関税適用の可能性と、同社がカナダで乗用車の販売を開始する計画が記載されている。

米国と欧州連合（ＥＵ）に続いてカナダも６月、中国製ＥＶに関税を課すことを検討していると表明。中国政府がＥＶ業界に対し、多額の補助金を支給しているとの考えに同調する姿勢を見せた。

カナダ政府は７月２日、対応を検討する１カ月の公開協議を開始しており「中国のＥＶセクターへの不当な支援を放置すれば、輸入の急増につながり、カナダの自動車分野が計画している投資や変革に悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。