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デンソー、通期営業益6920億円へ下方修正 4─6月実績の計画下振れ反映

ロイター / 2024年7月31日 14時36分

 7月31日、デンソーは、2025年3月期通期の連結営業利益予想(国際会計基準)を従来の7140億円から6920億円に下方修正した。写真はデンソー。愛知県刈谷市で撮影、提供写真(2024 ロイター/デンソー)

Maki Shiraki

[東京 31日 ロイター] - デンソーは31日、2025年3月期通期の連結営業利益予想(国際会計基準)を従来の7140億円から6920億円に下方修正した。24年4─6月期の連結営業利益は前年同期比27.7%増の1205億円で、4─6月期の実績が当初計画を下振れていることを通期予想に反映した。下方修正後の営業利益予想はIBESがまとめたアナリスト17人の事前予想の平均値7098億円を下回っている。

4─6月期実績は、主要な部品納入先であるトヨタ自動車で生産停止が発生した影響により当初計画からは下振れたが、前年同期に対しては円安効果や合理化努力により増益となった。

会見した松井靖副社長は、4─6月期は「稼ぐ力、収益は安定してきている」と評価。7─9月期以降の為替レートは1ドル=145円に設定しており、「1ドル=150円くらいで推移するなら、まだ想定よりも利益が出る状況だ」と述べた。「150円は絶対値としてはまだ円安。この水準でちゃんと収益が出せると確信を持って言える」と話した。

トヨタでは認証不正やリコール(回収・無償修理)などにより生産停止が時折発生しているが、トヨタの今期世界生産計画1000万台の水準は「いけるだろう」と松井氏は語り、認証不正で6月から8月も生産停止が続く予定のトヨタ3車種の影響に関しては「極めて軽微」とした。

松井氏はまた、今後の北米市場は「好調継続」とみる一方、中国市場は「弱含みが継続する」との見方を示した。中国では現地メーカー以外の減産が厳しく「車種の入れ替えやいろいろな抜本的な対策で手を打たないと克服は難しいのではないか」と語った。中国以外のメーカーは「しばらく計画に対して1─2割は落ちていくだろう」とみており、デンソーとして「固定費のコントロールで乗り切りたい」と述べた。

一方、デンソーは5月、保有するルネサスエレクトロニクス株の半分超を売却すると発表したが、残りの売却も「前向きに議論を続けたい」と語った。大型の自社株買いも「前向きに考えたい」といい、実施の時期については「株価を見ながら機動的に行う」と話した。

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