米投資会社、サン電子ＴＯＢ価格再引き上げ 1株5500円に

Kuniko Mutoh

［東京　３１日　ロイター］ - 米投資会社トゥルー・ウィンド・キャピタル・マネジメントは３１日、サン電子に対して進めている株式公開買い付け（ＴＯＢ）について、買い付け価格を１株４７５０円から５５００円に引き上げると発表した。今回の買い付け価格は最終的な条件で今後変更は予定していないとした。

また、８月５日までとしていた買い付け期間を１５日までに延長し、買い付け予定数の下限を１５％から５％に引き下げた。

ＴＯＢ後、応募状況や市場の動向を踏まえ、買い付け予定数の上限を超えない範囲で追加取得する可能性があるとした。従来はＴＯＢ成立後に追加取得する予定はないとしていた。

トゥルー・ウィンドは２２日に買い付け価格を１株４４００円から４７５０円に引き上げるとともに買い付け期間を８月５日までに延長し、買い付け予定数の下限を１７％から１５％に引き下げていた。

トゥルー・ウィンドは３１日に関東財務局に提出した訂正届出書で再度の条件変更について「ＴＯＢ開始後におけるサン電子の株主による応募状況、今後の応募の見通し、応募手続きに要する時間などを考慮し慎重に検討した結果」と説明している。

トゥルー・ウィンドは６月、サン電子の賛同を事前に取り付けずＴＯＢを開始。サン電子はその後の取締役会で「中立」の立場を取ることを決議し、応募するかどうかの判断は株主に委ねるとしていた。