ユーロ圏7月インフレ率、2.6%に加速 ECBに「厳しい数字」
ロイター / 2024年7月31日 19時27分
EU統計局が31日発表した7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.6%と、6月の2.5%から加速した。写真はベルリンの市場で2020年3月撮影(2024年 ロイター/Annegret Hilse)
[フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が31日発表した7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.6%と、6月の2.5%から加速した。市場予想は2.5%だった。
ただ、注目度が高いサービス価格の上昇率は4.1%から4.0%に鈍化した。
変動の激しい食品、エネルギー、アルコール、たばこを除くコアインフレ率は2.9%で、前月と同水準。市場では鈍化が予想されていた。
欧州中央銀行(ECB)は9月と12月に利下げを実施すると広く予想されている。今回の統計だけで政策見通しが変わることはないとみられるが、インフレ目標達成に向けた最後の1マイルに対する懸念は強まりそうだ。
HSBCのエコノミスト、ファビオ・バルボーニ氏は「ECBにとっては厳しい数字だ。モノの価格はディスインフレが終わりつつある。サービスインフレは高止まりしている」とした上で、9月と12月の利下げ見通しに変更はないと述べた。
バリンジャー・グループの為替市場アナリスト、カイル・チャップマン氏は「引き続き9月の追加利下げを予想する。予想を多少上回る変則的なデータがあっても、それほど大きな問題ではないと思う」と述べた。
ECBは個々の指標には惑わされず、インフレ全体のトレンドに注目する姿勢を明確にしている。
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