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中国の大手銀行、第3四半期は増益 一部は純金利マージン低下

ロイター / 2024年10月31日 10時22分

 10月30日、中国大手銀行各行が発表した第3・四半期決算は軒並み増益だった。写真は中国交通銀行のロゴ。2020年8月、北京で撮影(2024年 ロイター/Thomas Peter)

[北京/上海 30日 ロイター] - 中国大手銀行各行が30日発表した第3・四半期決算は軒並み増益だった。だが一部の大手銀行は純金利マージン(NIM)が低下した。

増益率が最も高かった中国農業銀行は純利益が前年同期比5.88%増えた。世界最大手級の商業銀行である中国工商銀行は3.8%増益となった。

中国の銀行は景気低迷と不動産部門の危機的状況が続く中、収益の鈍化傾向と低調な融資需要に苦しんできた。

大手銀行のうち中国銀行、中国交通銀行、中国建設銀行は増益率がそれぞれ4.38%、1.2%、3.79%となったが、3行とも収益の重要な指標であるNIMは低下した。アナリストは、政府の経済対策が実行されるのに伴ってNIMは圧迫され続けると分析している。

中国銀行のNIMは6月末時点の1.44%から9月末には1.41%に低下。中国交通銀行のNIMは同じ期間に1.29%から1.28%に、中国建設銀行では1.54%から1.52%にそれぞれ下がった。

フィッチ・レーティングスのディレクター、ビビアン・シュエ氏は「当社はNIMへの圧力が第4・四半期も続くと予想している。経済を支援するために中国当局が発表した措置は銀行収益への圧力を強める公算が大きいためだ」と述べた。

同氏は「住宅ローン金利とローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)の引き下げがNIMに及ぼす影響は、預金準備率と預金金利の引き下げによって和らげられるが、こうした措置が信用需要を復活させる上で十分かどうかは明らかではない」と付け加えた。

大手銀行のうち4行は9月末時点の不良債権比率が6月末時点から横ばいだったが、中国銀行の同比率は1.24%から1.26%に上昇した。

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