野村証券、金融庁から課徴金納付命令 国債先物の相場操縦
ロイター / 2024年10月31日 17時59分
10月31日、野村ホールディングスは証券子会社の野村証券が国債の先物取引での相場操縦で金融庁から2176万円の課徴金納付命令を受け、同日に納付したと発表した。写真は同社のロゴ。2017年6月、米ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)
Miho Uranaka Atsuko Aoyama
[東京 31日 ロイター] - 野村ホールディングスは31日、証券子会社の野村証券が国債先物取引での相場操縦で金融庁から2176万円の課徴金納付命令を受け、同日納付したと発表した。課徴金納付命令は30日付。
こうした事態を厳粛に受け止め、法令順守体制や内部管理体制の一層の強化・充実を図り、再発防止と信頼回復に努めるとした。
同時に再発防止策を公表し、トレーダーに対する継続的な研修の実施や売買管理の強化に加えて売買審査システムの改修なども行う。モニタリング体制を高度化させるための新部署も設立する。
また、役員から報酬の自主返上の申し出があったという。事案発生時の社長だった森田敏夫氏は当時の報酬の20%を2カ月分、現社長の奥田健太郎氏は報酬の20%を2カ月分返上する。
2021年3月、野村証券の自己勘定で取引を行うトレーダーが、長期国債の先物取引において、実際には売買する意思がないにもかかわらず、大量の注文を出し、取引が成立する前に注文を取り消す「見せ玉」という手口で不正に価格を変動させ、利益を得ていたとして、証券取引等監視委員会が今年9月25日に処分勧告を出していた。
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