米アマゾン第2四半期は利益が過去最高、コロナ禍でネット販売好調
ロイター / 2020年7月31日 9時3分
米アマゾン・ドット・コムが30日に発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、新型コロナウイルス感染拡大を受けインターネット販売が伸びたことで、利益は四半期として1994年の創業以来最高になった。仏ロウィンプランクで4月撮影(2020年 ロイター/PASCAL ROSSIGNOL)
[30日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム
同社株は引け後の時間外取引で5%上昇した。
新型コロナの感染拡大を防止するためのロックダウンで、従来型の小売り企業が店舗の閉鎖を余儀なくされる中、アマゾンは需要増加に対応するため、ここ数カ月に17万5000人を雇用した。
売上高は前年同期比40%増の889億ドル。リフィニティブがまとめた予想の815億6000万ドルを上回った。
アマゾンは新型コロナに関連し、従業員向け防護具など約40億ドルの費用を見込んでいたことから、第2・四半期に営業赤字に転落する可能性があるとしていた。しかし、実際には52億ドルの利益を計上し、黒字額は前年同期の2倍となった。
インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ジェシー・コーエン氏は「新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が続く中、(アマゾンのビジネスモデルが)電子商取引市場での同社の優位性を高めている」と指摘した。
オンライン販売は48%増の459億ドル。販売業者向けサービスの売上高は52%、広告などの売上高は41%、それぞれ増加した。
新型コロナで企業からの需要が高まり、クラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高も約29%増の108億1000万ドルとなった。ただ、市場予想の109億5000万ドルには届かなかった。
業界アナリストのパトリック・ムーアヘッド氏は「AWSは前期よりもペースが鈍化したものの、成長が続いた」と語った。
アマゾンのブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は第2・四半期の見通しを示した際に売れていたのが利益率の低い製品だったことから、利益が大幅に増加したことに驚きを表明。
記者会見で「誰もがネット上でマスクや手袋、食料品を探し求めていた。これらの製品はあまり利益にならない」と指摘。「第2・四半期はこうした動きがより正常化しただけでなく、当初の想定よりも出荷量が増えた」と語った。
CFOはアナリストとの電話会見で、食料品のオンライン販売が前年の3倍、ストリーミングサービスの視聴時間が2倍になったと明らかにした。
アマゾンは海外事業でも営業黒字を計上した。同社が海外事業で営業利益を出すのはまれで、オルサブスキーCFOはコロナ禍に欧州と日本で顧客支出が拡大したことが寄与したとの見方を示した。
同社は第3・四半期については、純売上高が870億─930億ドルになると予想。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均は863億4000万ドル。
オルサブスキーCFOは第3・四半期の費用について、ホリデーシーズンを控え、例年のように拡大するとした。
新型コロナに関連した費用20億ドル超も計上する見通しという。
同社はそれでもなお、20億─50億ドルの営業利益を見込んでおり、中央値はファクトセットがまとめたアナリスト予想を上回る水準だ。
*内容を追加して再送します。
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