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米アマゾン、衛星通信網に100億ドル超投資へ 米当局の認可取得

ロイター / 2020年7月31日 15時28分

7月30日、米アマゾンは、人工衛星3236基を使ってブロードバンド通信サービスを提供する計画について、衛星網構築に100億ドル超を投資すると発表した。写真はアマゾンのロゴ。仏ローウィンプランクの物流施設で4月撮影(2020年 ロイター/Pascal Rossignol)

[ワシントン 30日 ロイター] - 米アマゾン は30日、人工衛星3236基を使ってブロードバンド通信サービスを提供する計画について、衛星網構築に100億ドル超を投資すると発表した。

同計画は「プロジェクト・カイパー」と呼ばれ、米連邦通信委員会(FCC)に同日、認可を受けた。低軌道衛星を配備し、ブロードバンド未整備地域にもサービスを提供する狙いがあり、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発ベンチャーの米スペースXが構築を進めている衛星通信網「スターリンク」に対抗する。

アマゾンはブログで「これだけの規模のプロジェクトはかなりの労力と資源が必要で、低軌道衛星の性質上、小規模の初期投資で始められるものではない。全力を傾ける必要がある」とした。

同社によると、同計画は新規の地域で次世代通信規格「5G」などの無線サービスを展開する通信業者にメリットをもたらすとみられる。

スペースXは構築予定の約1万2000基の低軌道衛星網のうち500基強を既に打ち上げた。年内に米国とカナダでブロードバンドサービスを開始する計画だ。FCCからは2018年に認可を受けた。

FCCはアマゾンへの認可の条件として、26年半ばまでに全衛星の半数を、29年半ばまでに残る半数を配備するよう求めている。

アマゾンは、578基が整備され次第、ブロードバンドサービスの提供を開始するとした。

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