午後3時のドルは109円後半でもみあい、上値では実需の売りも
ロイター / 2021年5月31日 15時25分
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点(109.81/84円)に比べて小幅にドル安/円高の109.72円付近で推移。写真はドル紙幣、2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 31日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.73/75 1.2191/95 133.80/84
午前9時現在 109.90/92 1.2188/92 133.96/00
NY午後5時 109.81/84 1.2189/93 133.92/96
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点(109.81/84円)に比べて小幅にドル安/円高の109.72円付近で推移。きょうは英国、米国が休場で市場参加者が少ない中、目新しい材料が乏しく様子見ムードの強い展開となった。
ドル/円は午前に一時109.93円付近まで上昇したが、買いは続かなかった。市場からは「実需のドル売りが膨らんだようだ」(国内銀行)との見方が出ていた。ただ、109.60円近辺では下げ渋り、下値の堅さも確認された。
マーケット参加者からは、今週米国で発表される5月のISM製造業景気指数や5月雇用統計に関心を寄せる声が多く聞かれた。
三井住友ⅮSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は「今週の為替市場は経済指標の内容を確認しつつ、指標発表後の金利の動向をにらみながらの展開になりそうだ」と話す。
米10年債利回りは足元1.5%台後半で安定しており、指標発表などを受けて上昇に向かうかが注目されている。
また、市場ではテーパリング(量的緩和の段階的縮小)への思惑もあるため、「雇用統計が市場予想を大きく下回るなど弱い結果となった場合は、ドル/円相場への影響が大きくなりそうだ」(国内金融機関)といい、その場合、109円付近まで下落する可能性があるという。
他の主要通貨はほぼ横ばい圏で推移し、膠着感が目立った。現在、ユーロ/ドルは1.2194ドル付近、ユーロ/円は133.82円付近で取引されている。
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