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サムスン電子、利益改善「限定的」と予想 半導体事業が重し

ロイター / 2025年1月31日 11時2分

1月31日、韓国サムスン電子が31日発表した第4・四半期決算は、営業利益が6兆5000億ウォン(44億9000万ドル)となり、今月上旬に示した暫定値と一致した。写真は、イベントに掲示された同社ロゴ。2024年10月、パリで撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Hyunjoo Jin Joyce Lee

[ソウル 31日 ロイター] - 韓国サムスン電子は31日、メモリーチップ事業の低迷により、第1・四半期の利益の伸びが限定的になるとの見通しを示した。

「2025年第1・四半期は半導体事業の弱さにより、全体的な利益改善が限定的になる可能性がある」とした。

第2・四半期以降はメモリー市場全体の需要が回復すると予想した。

併せて発表した24年第4・四半期決算は、営業利益が6兆5000億ウォン(44億9000万ドル)となり、今月上旬に示した暫定値と一致した。

営業利益はメモリーチップ業界が過去数十年で最悪の不況に直面していた前年同期の2兆8200億ウォンから130%増加したが、前四半期からは29%減少した。

携帯電話事業の営業利益は前年比22%減の2兆1000億ウォン。半導体部門の営業損益は、赤字だった前年同期から2兆9000億ウォンの黒字に回復したが、前期比では約26%の営業減益となった。

25年の投資計画の詳細は最終決定していないとした上で、メモリー事業への投資は昨年と同様の水準になるとの見通しを示した。

24年の設備投資は総額53兆6000億ウォンで、このうち46兆3000億ウォンがロジック半導体とメモリーチップを含む半導体事業向けだった。

人工知能(AI)向けの先端半導体は、低迷するメモリーチップ市場で明るい材料となっているが、競合のSKハイニックスがAIに用いられる広帯域メモリー(HBM)で米エヌビディアの主要なサプライヤーとなる一方、サムスンはエヌビディアの要件を満たすのに苦戦している。

SKハイニックスと半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は今月発表した四半期決算がいずれも過去最高益となり、SKハイニックスは営業利益がサムスンを初めて上回った。AI半導体の需要増加が寄与した。

サムスンの株価は31日序盤の取引で2.2%下落した。

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