ブラックストーン、低コストAI登場でもデータセンター投資堅持
ロイター / 2025年1月31日 11時1分
米大手投資会社ブラックストーンは30日、AI(人工知能)に物的なインフラはなお不可欠だとして、中国新興企業ディープシークの低コストAIモデルによってデータセンターへの巨額投資が損なわれることはないとの見方を示した。写真は2023年1月、ニューヨーク市で撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
Niket Nishant Manya Saini
[30日 ロイター] - 米大手投資会社ブラックストーンは30日、AI(人工知能)に物的なインフラはなお不可欠だとして、中国新興企業ディープシークの低コストAIモデルによってデータセンターへの巨額投資が損なわれることはないとの見方を示した。
オルタナティブ資産を手掛けるブラックストーンは、リースされるデータセンターを800億ドル相当抱えている。
同社はこの分野に対する戦略は「非常に慎重なアプローチ」に基づいており、「世界最大級の企業」とのパートナーシップがあると説明した。
データセンターはAIモデルのトレーニングや実行に不可欠な膨大な情報を保存・処理・分析するためのインフラとなっている。
ブラックストーンのようなデータセンターへの投資家はAIブームの大きな受益者になると見込まれていたが、低コストのディープシークの登場でデータセンターへの投資が鈍るとの懸念が出ている。
ブラックストーンのジョナサン・グレイ社長兼最高執行責任者(COO)は決算発表後のアナリストとの電話会見で、ディープシークに関連する動向を注視していると述べた。
一方で、コストが下がることでAIの普及が進み、データセンターの需要が高まる可能性があると指摘。「依然として非常に重要な分野だと考えている」と語った。
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