阪神優勝、3年目で2桁勝利の村上「2年分の悔しさをぶつけています」 「アレ」のキーマンに聞く(2)
47NEWS / 2023年9月24日 11時0分
プロ野球の阪神の18年ぶりセ・リーグ優勝をキーマンのインタビューで振り返る。シリーズ2回目はプロ3年目でブレークした村上頌樹投手。昨年まで勝ち星がなかったが、2桁勝利をマークして大きく貢献した。(共同通信=松澤勇人)
―ここまでのシーズンに達成感はありますか。
「1軍にずっといられているので、達成感というか、貢献できているというのはあります。目標にしていた2桁(勝利)もできましたし、あとは規定(投球回)は到達したいですね」
―相手も研究してきていると思いますが、後半戦でも好成績が続いています。要因は何でしょうか。
「フォアボールを少なくできているので、そこかなとは思います。無駄なランナーを出さずにいけているので。連打はそこまで続かない。バッターは(打率3割でも10回のうち)7回失敗するんで、(ストライク)ゾーンに投げていれば失敗の確率の方が高いんだから、投げとけ!みたいな感じです」
―いつからそのような考え方になったのですか。
「(プロ初勝利を挙げた4月22日の)中日戦で完封した時ですね。最後に岡林を打ち取った時に3ボールまでいったんですけど、2点差だったので、ホームランを打たれてもまだ1点やん。フォアボール出して一発打たれたら同点なので、ヒットOKくらいな気持ちで。そこで去年最多安打の岡林を打ち取れて、大きな体験でした」
―印象的な対戦はありますか。
「うれしかったのは、(8月11日のヤクルト戦で)満塁で迎えた川端さんですかね。ゲッツーがとれた。1対1で点をあげたくなかった場面で、すごいバッターを抑えられたのは良かったですね」
―4月12日の巨人戦では7回まで走者を許さない完全投球で交代しました。試合後に「降板は仕方ない」と話していましたが、次にノーヒットノーランや完全試合の機会があれば最後まで投げたいですか。
「そうですね、最後までわがままを言いたいなと思います。一度は経験してみたいですね。あそこで代えられたのは悔しいですし、(マウンドを)譲りたくないという気持ちはずっとあるので、それはより強くなったという感じですね」
6月29日の中日戦でピンチを切り抜けガッツポーズ=甲子園
―防御率がリーグトップです。
「防御率がここまで良いとは思っていなかった。出来すぎかなと思いますけど、一番取りたいタイトルですし、そこは素直にうれしいですね」
―過去2年はどういうシーズンでしたか。
「1年目は1軍で全然ダメでしたし、去年は全く上がれなかったので、今年無理だったらクビかなと思いながら今シーズンに入りました。好きな野球を失いたくないので、そういう気持ちが一層強くなってここまでこられたと思います。1年目は(ストライクゾーンの)きわきわに投げないと打たれると思っていましたが、今はゾーン(の中)で勝負できている。オープン戦から1軍で投げさせてもらって、しっかりゾーンで勝負できたのが大きかった。シーズンに入ってもそのままいけました。今年こそ絶対やるという気持ちがめっちゃ強かったので、2年分の悔しさを今ぶつけています」
―他の1軍の投手に負けないところはどこでしょうか。
「いやあ、ないですね…。コントロールは大竹さんの方が全然いいし、(伊藤)将司さんも。真っすぐも速くないですし。実戦派っす(笑)」
―去年まで主に2軍にいた村上投手と大竹耕太郎投手でチームを引っ張りました。大竹投手はどういう存在ですか。
「全然負けないですし、先にずっと勝っていたので、早く追いつきたいなと思ってずっと投げていました。目の前に目標がずっとあったので、それは良かったと思います」
―同期入団の伊藤将司投手は3年連続で活躍しています。
「すごいですし、やっぱり負けたくはないですね。自分もああいうピッチャーになっていきたいですね」
8月25日の巨人戦で8勝目を挙げる=東京ドーム
―理想の投手像はありますか。
「負けない投手が一番ですね。点をやらないこと。点をあげなかったら負けることはないので。防御率は低ければ低いほどいい」
―知名度が上がってきたと感じることはありますか。
「まあ、インスタのフォロワー増えたくらいですね。でも街中を歩いていてもそんなにばれないです。普通に大阪を歩いていても、阪神のユニホーム着た人の目の前を歩いていてもばれない」
―地元淡路島にも阪神ファンが多いと思いますが、島の人たちも喜んでくれそうですね。
「地元の子も喜んでくれていますし、やっぱり1軍で出られているからテレビで見て言ってきてくれたりするので、そこはよかったですね」
外部リンク
- 「伝え方が変われば社会が変わる」国内初、政治家の演説をAIが診断 SNS普及で「バズる」コンテンツに。史上最年少の兵庫県芦屋市長も学んだスピーチ術
- 「授業料は全員無料」理事長が100億円集めて開いた異色の高専は授業も斬新だった 起業家の育成を目指す「神山まるごと高専」
- うんざり!でも変わらない米国のチップ文化、インフレで負担感増大 奴隷制の名残?二つの最低賃金で置き去りにされた労働者【2023アメリカは今】
- 驚異的なスピードで目標金額を達成! 7億円を超えた国立科学博物館のクラウドファンディングはなぜ成功したのか 専門家に理由を聞いてみた
- 30年前、日本の警察官たちが送り込まれたのは「戦地」だった 至近距離で撃たれ「殉職」も カンボジアPKO、政府の思惑の犠牲に
この記事に関連するニュース
-
4年連続0勝で戦力外覚悟「クビになる」 崖っぷちの阪神右腕…1日で覚えた“新球”
Full-Count / 2024年11月22日 6時50分
-
阪神・西勇「邪魔だと思われたら引退するだろうしクビ」 チーム最年長35歳が契約更改で決意
スポニチアネックス / 2024年11月21日 5時16分
-
もがき苦しみ、はい上がる!ヤクルト21年ドラ1左腕・山下が悲壮決意「来年もしダメだったらもう終わり」
スポニチアネックス / 2024年11月11日 7時1分
-
帰宅直後に鳴った電話、察した戦力外通告 5月の怪我で「終わった」…7月末に失った目標
Full-Count / 2024年11月2日 7時40分
-
ボールを挟んで走る激痛 登録抹消→病院でも治らず…176勝左腕が抱えていた“謎”
Full-Count / 2024年10月31日 6時50分
ランキング
-
1【侍ジャパン】ベネズエラに逆転勝利で無傷の7連勝&国際大会26連勝 2大会連続決勝に大きく前進 牧が決勝満塁弾など13安打9得点
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 23時2分
-
2侍ジャパンは2次ラウンド2連勝、決勝進出の条件は…23日昼の試合結果で決定の可能性も
読売新聞 / 2024年11月23日 0時20分
-
3育成出身のヤクルト・岩田が倍増の1000万円でサイン 昇給分の使い道は「貯金です」
スポニチアネックス / 2024年11月22日 19時39分
-
4ベネズエラ・ロペス監督「夢であり、これぞベネズエラだという試合をやろう!」 日本戦敗戦も前を向く
スポニチアネックス / 2024年11月22日 23時44分
-
5王貞治氏 大谷翔平は「百何十年の歴史の中でただ一人の人」歴史的快挙にこれ以上ない称賛の言葉贈る
スポニチアネックス / 2024年11月22日 23時28分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください