阪神優勝、9回締めた守護神・岩崎「きょうの仕事。毎日同じです」 「アレ」のキーマンに聞く(3)
47NEWS / 2023年9月25日 11時0分
プロ野球阪神の18年ぶりリーグ優勝を振り返るインタビュー連載。3人目はシーズン途中から抑えに定着した岩崎優投手。優勝を決めた9月14日の巨人戦でも最後を締めくくった。(共同通信=松澤勇人)
―初めての優勝は格別ですか。
「やっぱり勝てていることはうれしいですよね。たくさんの人が喜んでくれますし、やりがいを感じたシーズンではあるかなと思います」
―2年前は僅差で優勝を逃し、「あの時の自分の一つの負けがなければ」と話していました。今年に生きたところはありますか。
「終わってしまったことはどうにもできないので、今年負けが2回つきましたけど、切り替えてというか、受け入れてというか、うまく次につなげていくようにはしましたね」
―今年取り組んだことで手応えを感じていることはありますか。
「同じ球種で緩急をつけたりとか、打者の反応を見ながらやったりとか、テンポをちょっと変えたりとか」
―長打が例年に比べて少ないです。
「できるだけそうならないようなボールの選択をしているので、ホームランは何本かありましたけど、トータルでは良い選択ができているのではないかなと思います」
―ブルペンを引っ張っていくぞという自覚は。
「それは去年ぐらいから思ってはいますね」
―若い投手が多い中で、どのようなことを意識していますか。
「雰囲気づくりは岩貞(祐太)だったり、加治屋(蓮)だったりがうまくやってくれている感じはしますね。自分は試合の中でのことをアドバイスしたりするようにしています。気づいた点があればできるだけ早く伝えるようにしています」
―今年の救援陣は、抑えの岩崎投手以外は役割が固定されていません。固定してないからこその強さがあるのでしょうか。
「コンディションはいい状態でマウンドに上がれているんじゃないですかね。あがり(当初から登板予定がない日)とかを有効に使いながらやってくれているなっていうのは感じますね」
―プレッシャーがかかる抑えで、きょうはマウンドに上がりたくないと思ったことはありますか。
「ないですね。今年はないです。まあ、きょうの仕事だなぐらいの。毎日同じ感じです」
9月14日の巨人戦で優勝を決め、捕手の坂本と抱き合って喜ぶ=甲子園
―こういう守護神でありたいという理想型はありますか。
「ないですね。できないことはできないので。ものすごい球を投げたり、すごい変化球で三振を取ったりすることはできないので、自分にできることをしっかりマウンドで出す。それだけですね」
―「ブルペンで勝つ」が合言葉でした。
「(相手にリードされている)ビハインドや同点でいくピッチャーが頑張ってくれたので、最後自分が頑張って締めなきゃという気持ちにもなりますし、皆が頑張ったシーズンだったと思います」
―岡田監督はどういった存在ですか。
「特に変わったことはないんですけどね。よく『普通にやるだけ』とおっしゃってましたけど、自分にできることをしっかりとやるだけというか、余計なことを考えなくなりました。うまくいかなくてもそれは仕方ないことだし、また次しっかりやればいいと。毎回完璧な人はいないですし。失敗しても次に切り替えるというか、そういうのはあると思います」
―監督が「アレ」と言っているのはどうでしたか。
「みんな結構、言っています。よかったんじゃないですか。そういう言葉に置き換えてくれて」
―チームとして優勝をつかみ、次は個人のタイトルでしょうか。
「展開で左右されるものなので、自分ではどうしようもできないですけど、任されたとこでしっかりやるっていうのは、これからも変わらないと思います。その上で取れたらいいかなぐらいの感じですね」
―同期入団の横田慎太郎さんが7月に亡くなりました。その後どんな思いで試合に臨んでいますか。
「試合に臨むという点では普段と変わらないんですけど、試合から離れたときに思い出すことはあったりして、そういうところで引き締めさせられるということは多いですね。本当に、ふとしたときですね。家に帰っているときとか。トレーニングしているときとか。(頭の中の)どこかにいて、頑張らないといけないなってさせてくれるというか」
優勝を決めた後の喜びの輪で、亡くなった横田慎太郎さんのユニホームを掲げる=甲子園
―追悼試合の時には「一番いい報告を」と言っていました。
「あのときはあんまり大きなことを言っちゃいけないなと思って、ああいった表現にしたんですけど、本当にこういう形になって良かったなと思います」
―次はクライマックスシリーズ、日本シリーズです。
「そこがアレですよね、本当の」
外部リンク
- 「ひとり残されるぐらいなら、自分も船に乗っていれば良かった」知床観光船沈没、元妻と息子はいまだに行方不明 それでも家族は取材に応じる「これは事件だから」
- 振り返るとコーチがいた…「スムージー激走事件」に記者も爆笑 誰からも愛されるフィギュアスケートの世界女王、坂本花織の素顔
- 「伝え方が変われば社会が変わる」国内初、政治家の演説をAIが診断 SNS普及で「バズる」コンテンツに。史上最年少の兵庫県芦屋市長も学んだスピーチ術
- うんざり!でも変わらない米国のチップ文化、インフレで負担感増大 奴隷制の名残?二つの最低賃金で置き去りにされた労働者【2023アメリカは今】
- 驚異的なスピードで目標金額を達成! 7億円を超えた国立科学博物館のクラウドファンディングはなぜ成功したのか 専門家に理由を聞いてみた
この記事に関連するニュース
-
【阪神】岡田監督が投手コーチの準備不足に大激怒「教育やなあ」 継投失敗、逆転負けで4位転落
東スポWEB / 2024年6月30日 18時9分
-
阪神・岡田監督は逆転負けに「信じられん。大変な負けやで」 岩崎は準備不足のままマウンドへ?
スポニチアネックス / 2024年6月30日 18時8分
-
【阪神】岡田彰布監督、21日に昇格させたハビー・ゲラは「楽なところで一回投げさせたい」…一問一答
スポーツ報知 / 2024年6月24日 5時0分
-
【中日】8回の男・松山晋也が明かした驚きのルーティン「トイレは奥しか使わない」
東スポWEB / 2024年6月18日 6時57分
-
【巨人】バルドナード乱調で逆転負け 「日替わり守護神」という可能性も
J-CASTニュース / 2024年6月12日 16時13分
ランキング
-
1【巨人】坂本勇人が高橋由伸氏の電撃激励に感謝「本当にありがたいです」“ワンバン打ち”も伝授
スポーツ報知 / 2024年6月29日 22時59分
-
2バスケ日本代表に暗雲 渡邉雄太パリ五輪黄信号「死ぬ気で治します」6月初旬に左ふくらはぎ肉離れ告白
THE ANSWER / 2024年6月29日 18時21分
-
3大谷翔平の26号は「昨日じゃなかった?」 3時間45分の死闘…指揮官のボケに報道陣爆笑
Full-Count / 2024年6月30日 12時34分
-
4陸上日本選手権の裏で…男子100m今季世界最高9秒77が誕生、サニブラウンのパリ五輪強敵に
THE ANSWER / 2024年6月29日 15時8分
-
5八村塁が約3年ぶりに日本代表合流「今って平成何年ですか?」
スポニチアネックス / 2024年6月29日 20時1分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)