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「プロ野球90年」モーニング娘。牧野真莉愛さんが語る「LOVE新庄」 「いつもキラキラ。外野席からでもすぐに分かるんです」

47NEWS / 2024年12月30日 9時0分

色紙を手にする牧野真莉愛さん=2024年11月

 発足から90年を迎えたプロ野球への思いを聞くインタビューシリーズ。アイドルグループ「モーニング娘。」の牧野真莉愛さんは、公式プロフィールの「好きな音楽ジャンル」に「ファイターズ選手別応援歌」を挙げるほどの日本ハムファン。のめり込んだのは、現役時代の新庄剛志監督との出会いがきっかけだった。(聞き手 共同通信・小海雅史、児矢野雄介)

 ▽「フォーエバーLOVE新庄」


本塁打を放ち両手を広げてベースを回る日本ハム・新庄剛志=2006年5月、札幌ドーム

 中日で活躍した岩瀬仁紀投手と同じ愛知県西尾市出身で、ひいおじいちゃん、おばあちゃん、母と代々中日ファン。私も物心ついたときにはナゴヤドームに試合を見に行っていました。おばあちゃんに福留孝介選手のユニホームを買ってもらった記憶があります。


 ファイターズファンになったきっかけは、4歳の時に初めて札幌ドームで観戦したとき。新庄が大リーグから日本に戻ってすごく人気だったので、手紙を書いたんです。試合前にグラウンドに向かって「新庄お手紙だよー」って叫んだら出てきてくれて受け取ってくれて、そこから「LOVE新庄」になりました。優しくしゃべってくれて「いい子いい子」してくれたのを覚えています。

 新庄はいつもキラキラしている。外野席からでもすぐに分かるんです。引退してバリ島に住んでいるときもずっと、「フォーエバーLOVE新庄」でした。始球式をしたときのインタビューで「夢は何ですか?」と聞かれ、「新庄とキャッチボールがしたいです」と答えたこともあります。監督になる前に一度テレビ番組で共演させていただいたら覚えていてくれて、「真莉愛ちゃん、久しぶり」と言ってくれました。
 現役時代に登録名が「SHINJO」だったので「新庄さん」というより「SHINJO」のイメージ。監督になってからもキラキラしているのは変わらないけど、去年ぐらいからはちょっとピリッとした雰囲気。優しい「SHINJO」も好きだけど、真剣な「SHINJO」もかっこいいです。

 ▽稲葉ジャンプで自己PR


インタビューに答える牧野真莉愛さん=2024年11月

 ファイターズが日本一になった2006年はプレーオフも日本シリーズも全部現地で見ました。新庄の引退セレモニーも見たんですけど、まだ小さくて引退の意味が分かっていませんでしたね。その後もファイターズが好きなのは変わらず、ダルビッシュ有投手はもちろん、坪井智哉選手や小谷野栄一選手も好きでした。「モーニング娘。」のオーディションでは、稲葉篤紀選手の応援でファンが跳びはねる「稲葉ジャンプ」で自己PR。それで受かったようなものだと思っています。

 2016年の日本一のときは、もう「モーニング娘。」として活動していたので、クライマックスシリーズや日本シリーズは見に行けなかったんです。広島で日本一を決めた日は岡山でコンサートがあって、その後に翌日の公演を行う広島に移動しました。新幹線の中からマツダスタジアムが見えて、「近くにいるのになあ」って思ったのを覚えています。札幌での優勝パレードでは、NHKさんの中継にゲストで呼んでいただきました。


大勢の日本ハムファンが訪れたエスコンフィールド北海道=2023年9月

 エスコンフィールド北海道は自慢できるすてきな球場です。選手との距離がすごく近い。照明はボールの見やすさが考慮されているように感じますし、天然芝で緑の香りがします。ガラス張りなのもめちゃくちゃきれいですよね。花火大会があるんですけど、そのガラス張りの外で打ち上げるので、キラキラ光ってすごくきれいです。
 2軍の鎌ケ谷スタジアムにも行くことがあります。1月の新人合同自主トレを見たこともありました。2軍の球場は音が全部聞こえるんですよ。スパイクが土をかむ音や、投手が投げる時に出す声も、ベンチの声も聞こえる。臨場感が伝わって、野球の良さがより近くで感じられるんです。

 ▽応援の力


今季の本拠地最終戦を終え、声援に応える日本ハムの新庄剛志監督=9月、エスコンフィールド北海道

 私はファイターズのファンから「モーニング娘。」になりました。応援するファンの気持ちも、応援に来てもらう側の気持ちも、どちらも分かるようになったと思います。よく選手がヒーローインタビューで「皆さんの声援が力になります」と言いますが、ライブの終盤でへとへとになった時、やっぱりファンの方の応援が力になるんです。

 新庄からは「こうしたらファンの皆さんが喜んでくれる」という「見せる」側の姿勢を学んだかなと思います。自分が4歳の時に「SHINJO」にメロメロになった。自分もそうありたいなって。選手のヒーローインタビューの言葉を借りて、ライブのMCでそのまま言ったりもします。新庄が阪神時代に言った「明日も勝つ」も使うし、トレイ・ヒルマン監督が2006年に優勝したときに言った「シンジラレナーイ」も結構使っています。分かってくれる人は、何人かいます(笑)。

 ファイターズは選手もファンも優しくて温かい。スタンドにいると「真莉愛ちゃんだ」と気づかれることもありますけど、外野席で見るのが4歳の頃からの日常なので。「真莉愛ちゃんがきっかけでファイターズファンになった」と言ってくれる人も多い。野球の魅力を感じてもらえるのは、自分のことのようにうれしいです。

 ▽大リーグも面白い


本塁打を放つヤンキースのアーロン・ジャッジ=2024年10月、ニューヨーク

 ダルビッシュ有投手がきっかけで大リーグも見るようになりました。面白いところはたくさんあって、データにも関心を持つようになりました。外野の選手がボールをキャッチする確率など、それまで見たことがなかったようなデータが紹介されるのがすごい。内野の守備位置が極端に変わるシフトを敷いたり、そのデータの傾向を覆すようなプレーがあったりするのも、さらに面白いです。メジャーを知って、人生が結構変わった感じがします。

 ヤンキース時代のマー君(田中将大投手)の試合を見た時に、チームメートのアーロン・ジャッジ選手にひかれました。乱闘の時に相手選手も守るようなジェントルマン。攻守交代のときにベンチへ戻る前にみんなを出迎えたり、1回から誰よりも泥だらけになって守備をしたり、そういうところに魅力を感じます。ドジャースの大谷翔平選手もファイターズの時から応援していますけど、今年のワールドシリーズはヤンキースが負けちゃって泣きました。

 日本のプロ野球にも、プロ野球ならではの魅力があって、世界に通用すると思います。いつか大リーグのベストの選手とプロ野球のベストの選手による試合を見てみたいです。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のような国・地域代表の大会とは別に。直接戦ってみて、日本のプロ野球は強い、すごいというところを見せてほしいですね。

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