【高嶋ひでたけのラジオ“秘”交友録】高倉健さん(1) 絶対あり得ないと思っていた番組ゲスト

夕刊フジ / 2018年8月10日 17時3分

 ラジオ番組でゲストのインタビューは必須のアイテムである。特に聴取率調査週間では、めったにラジオ出演など考えられない「大物」の出演に期待が集まる。

 調査週間が近づくと、スタッフが集まって、ゲストの相談を始める。当初は気楽なもので、出演が絶対あり得ないような名前が飛び交う。「田中角栄」「石原裕次郎」「美空ひばり」ともう言いたい放題。

 大抵の場合、聴取率調査週間が近づくと、われに返って現実的な人選になるもの。目もくらむような大物などすっかり忘れ、二の矢三の矢にあたる。最後は適当に見繕った方々(失礼!)の出演となる。

 私も多くのインタビューを経験したが、あり得ない事件が一度起きたことがある。若者向けのワイド番組(「大入りダイアルまだ宵の口」)をやっていた1970年代のことだ。番組内に「拝啓青春諸君」というインタビュー番組があった。そのディレクターが「高嶋さん、この人は絶対インタビューしたいという人いますか」と聞いてきた。

 私は実現不可能と思いながら、ある有名俳優の名前を挙げた。私はその方の大ファンで失礼ながら生まれた息子に彼の名前をつけたほどである。もともとあり得ないと思っていたので、すっかり忘れていた頃、「高嶋さん! 電話かかってきました。番組に出ると言ってます!」。

 なんと、そのディレクターは私が挙げた「高倉健」という言葉を忘れずに手紙を出し続けていたというのだ。興奮したなあ。その「私の健さん」の話はまた来週!

 ■高嶋ひでたけ(たかしま・ひでたけ) フリーアナウンサー。1942年生まれ、神奈川県横須賀市生まれ。明治大学卒業後、65年にニッポン放送に入社。『オールナイトニッポン』などに出演。深夜ラジオでは“ヒゲ武”の愛称で親しまれた。80年代からは『お早よう!中年探偵団』『あさラジ!』などで“朝の顔”として活躍してきた。1990年からフリー。

憧れの健さんのインタビューがついに…

fuji

トピックスRSS

ランキング