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「大きな愛の前に国境はありません」 中国・蘇州の日本人学校バス襲撃事件から20日あまり 地元中国人のホンネ

ABCニュース / 2024年7月16日 11時56分

 中国の蘇州市内で6月、日本人学校のスクールバスがバス停に到着した際、中国人の男に襲われ、スクールバスの案内係の中国人女性1人が刺されました。

 女性は病院に搬送されましたがその後、死亡しました。

 また、バス停で出迎えていた日本人の母親と未就学児の子どもが負傷しました。

 事件直後、中国のSNSには男の犯行を美化したり、死亡した中国人女性について「日本のスパイだった」などという反日の書き込みもあったりしましたが、これらは当局によって削除されたとみられます。

 一方で蘇州市の公安局は女性について「身の危険を顧みずに阻止しようとしたが何度も刺され救助の甲斐なく命を落とした」「果敢に対抗することでより多くの人々が被害を受けるのを防いだ」と伝えています。

 そもそも、日本と中国では「通学」の形が異なると現地の日本人は言います。

 【日本人学校に通う児童の父親】

「中国では学校に引き渡すギリギリまで一緒にいます。日本みたいに『学校に行ってきなさい』という感じではないです。1人にさせることは絶対にないので」

「バスガイドさんは子どもを守ろうとしてくれたんでしょうし、いたたまれないですね」

 この事件を中国人はどのように見ているのでしょうか。

【近所に住む中国人男性】

「私たちは日本人と一度ももめたことがない。日本人はみんな礼儀正しい。インターネットの噂などを信じてはいけない。私たち一般の中国人の考えを代表するものではない」

【現場に献花に訪れた中国人女性】

「彼女はバスの子どもたちのために自分の命を捧げました。大きな愛の前に国境はありません。とても勇敢だと思います」

「うまく言えないですが、感謝という言葉以外見つかりません」

 中国政府は今回の事件を「偶発的な事件」「世界のどこにでも起こりうる」としていて、事件から20日以上が経過しましたが、男の動機や供述内容を公表していません。

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