担当医ががんリスク記載見落とし 「しこり」指摘も発見遅れ患者のがんは転移 兵庫県立がんセンター

　兵庫県立がんセンターで、男性患者の肺にがんのリスクがある検査結果が出ていましたが担当医が見落としその後男性にがんが見つかったことが分かりました。

　兵庫県によりますと、おととし１２月、８０代の男性患者が県立がんセンターでＭＲＩ検査を受けた際肺にがんのリスクを伴う「しこり」がある可能性があったため、再検査することとした所見が報告書に記載されていました。

　しかし、がんセンターの担当医はその記載を見落とし、男性に検査を勧めていませんでした。

　去年１２月の検査で男性は「肺腺がん」が見つかり、リンパ節にもすでに転移していました。

　がんはステージ３まで進行していて、男性は化学療法を受けているということです。

　がんセンターを管理する兵庫県は、「より一層、医療安全対策の取り組みを進め再発防止に努めます」としています。