千里中央駅前のタクシー暴走事故「アクセルを深く踏んでしまい急発進」８０代運転手が会社に話す 通行人の男性は骨盤折る重傷

　大阪府豊中市の北大阪急行・千里中央駅前で３０日、８０代の男性が運転するタクシーが暴走し通行人が重傷を負った事故で、運転手の男性がタクシー会社に「運転席のシートを前にずらしたまま運転したため、アクセルを深く踏み急発進した」と話していることが分かりました。

　３０日午後１時半ごろ、北大阪急行・千里中央駅前のロータリー付近で８０代の男性が運転するタクシーが急発進し、車道と歩道の境にあった金属製の柵を押していき、歩行者の３０代の男性に衝突し、３０代の男性は骨盤を骨折するなどの重傷を負いました。

　運転手が勤務するタクシー会社によりますと、運転手は「受け取った代金を車内に落とし、運転席のシートを前にずらして探していた。前に待機していたタクシーが移動したため、あわててシートをそのままにしたまま運転し、いつもよりアクセルを深く踏んでしまい車が急発進した」と話していることが分かりました。

　運転手の男性は頭部打撲で入院していましたが３１日に退院し、２、３日の安静が必要だということです。

　警察は運転手の男性の回復を待って話を聴くとともに、ドライブレコーダーを分析するなどして事故の原因を調べることにしてます。