小児運賃設定で大人が払った額の釣り銭を着服 合計８６万円 阪神バス運転士４人を処分

　阪神バスは１４日、運転士４人が車内の運賃箱の料金設定を大人から子ども料金に意図的に変更し、大人の乗客が払った運賃の「つり銭」、合わせて８６万円あまりを着服していたと発表しました。

　阪神バスによりますと、今月４日、「乗車したバスの運転士が運賃箱の設定を、大人料金２３０円から子ども料金１２０円に変更し、客が払った運賃のつり銭を着服していた」と乗客からメールで通報がありました。

　会社が事情を聞いたところ、運転士本人が着服を認めたということです。

　また、ドライブレコーダーや運賃箱のデータを過去にさかのぼって調べたところ、この運転士は１年前から着服行為をしていたことが分かりました。

　さらに、調査した結果、ほかの運転士３人も同様の手法で運賃を着服していたことが判明。着服額は４人の合計で８６万円あまりに上りました。

　阪神バスは、「４人を厳正に処分した」とするとともに、警察に被害届を出す方針だということです。