「父の年金で父の葬式を」死体を放置した疑いで男逮捕

　兵庫県西宮市の住宅で、８７歳の父親の死体を遺棄したとして、この家に住む４８歳の男が逮捕されました。

　男は「年金を使って葬式代にあてようと考えた」と容疑を認めています。

　死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、西宮市南郷町の無職・小野田篤容疑者（４８）です。

　小野田容疑者は今月９日、同居している父親の實さん（８７）が死亡しているのを知りながら放置し、死体を遺棄した疑いがもたれています。

　警察によりますと、１９日午前１０時ごろ小野田容疑者から「父が居室で亡くなっている。８月１０日から息がなかった。息を吹き返すのではないかと待っていた」という内容の通報があったということです。

　警察と消防が駆けつけたところ、玄関に仰向けで倒れている實さんを見つけ、その場で死亡が確認されました。調べに対し小野田容疑者は容疑を認め、「父の年金を１５日に受領し、その年金を葬式代にあてようと考えていたので、届け出していませんでした」と話しているということです。

　警察は實さんの死因を詳しく調べる方針です。